感覚の揺らぎ

土曜日コアの薮中亮平です。

先週のレッスンは鈴木省吾さんの「CMの立ち位置」でした。

今までバーズで学んできた角度とは、また違った角度からパンチが飛んできたような、そしてそれをコアで半年近く学んだこの時期に体験できたことがとても効果バツグンでした。ホワイトファングくらった感じです。はじめの一歩ですね。

さて、内容は自分の真ん中の部分というか、芯に触れていくような濃いレッスン。

あくまで吸収しやすいよう噛み砕いた個人の感想ですが、なんとなく舞台の稽古のようでした。

まずはその世界観を感じてそこに存在する。
「呼吸」で状態を憑依させる感覚でしょうか。
レッスンでは一言、

その気になる

と教えていただきました。深いけど、わかりやすいです。

そして文章と向き合って、フラットだった感覚が揺らいだら、その変化を大事にする、それを増幅させる。そしてそれを表現する。

その呼吸で、その感覚でその世界観に入り、表現していけば、呼吸も変わるしその結果、間も変わる。

すごく内面へのアプローチが多く、そういえば最近コピーや型を大事にして、ここはこう読めるなとか、どう読もうかな、とかに意識がいきすぎて、そもそもの文章を読む上で表現者でいる意識が薄れていたなと気づけました。
とはいえ、これを自分のナレーション表現に入れるのは簡単なことではないなと痛感してます。

技術と感覚、この体幹をバランスよく鍛えて初めてデンプシーロールが打てるんだと。はじめの一歩ですね。

舞台でも声優でも喜怒哀楽の表現を整理できないまま表現するのは確かに辛いし、何より嘘になります。それはナレーションでも同じことです。

何年も前に、舞台で涙を流す演出がついた時、一回だけそのシーンまでに感覚を上手く構築できなかったことがありました。
気持ちをその世界まで持っていけてないのに流す涙は気持ち悪かったです。お客さんにはバレなくても、ね。

嘘のない表現をして初めて心に届くナレーションができるのでしょう。ハートブレイクショットです。はじめの一歩ですね。
難しいですね、でも楽しいですね。これからも楽しんで吸収します。

独り言のような文章になってしまいました。

読んでくださった方、そして省吾さん、ありがとうございましたー!