下手な鉄砲こそ狙って撃つ。

先週の義村学長講義の第2弾「戦術」について振り返りたいと思います。

「戦術」とは、前回の「戦略」の下位概念。

「売れる」ビジョンのために打ち立てた「オンリーワン」戦略を、顧客に《伝えていく》ための具体策が「戦術」になります。

《その前に準備》

伝えるも何も、モノがなければ始まらない。

①ボイスサンプル

②名刺

③メッセージ(コピー、自己紹介)

④写真

⑤DX(デジタルトランスフォーメーション)

をまず準備する。

何はなくとも①サンプル。

弱者の戦略は「一点集中」。幕内弁当では差別化できない。

何に特化するか、"自分の頭で考え"心血を注ぐ=血の通ったサンプルを作る!

アレモコレモという保身を捨てると覚悟が決まり魂が宿るのかもしれません。

そして②名刺。

写真やQRなど工夫しますが、あまり凝りすぎる必要は無いのだそう。

名刺交換の真の目的は、相手の名刺をもらい御礼のメールをすること!メールにHPやサンプルのリンクを貼り、ワンクリックさせるべし。

QRをわざわざ読み込んでくれる人は少ない・・・だがそれは囮で相手が油断している時のメール攻撃で仕留める、う〜む、唸ります。

名刺を貰えなければ、SNSを聞くなど、自分の情報にアクセスさせるよう持っていく。

次に③メッセージ。

ここでびっしり書き埋められた芸歴書が提示され、これには大きな仕事は振らないとバッサリ。小さい仕事を多く載せてる人はプロから見ればマイナスになるとのこと。

芸歴がなくともサンプルが良ければナレーションは決まる。

むしろ狙うべきオピニオンリーダーは手垢のついた人材は敬遠する。

要はメッセージは量ではない、ということだと思います。

そして、ここで考えてきたコピーとキャプションの発表会が開催。

それぞれ、いいね、だったり、イマイチ、だったり、もっと面白く、だったりアドバイスを頂きました。

オピニオンリーダーに刺さる、興味をひくコピーを考えることが必要。

そして自己紹介(キャプション)。

これはパーソナリティ(私生活)の掘り下げでしょうか。

多趣味だったり、熱烈に語れるものだったり、過去の経歴だったり。

興味を惹かれ、会話が広がるものが良いのかなと思いました。

面白い私生活が送れるようしたいです。。。

コピーやキャプションがなぜ必要か。

それは、商品価値を顧客に「教える」ため。

なので自らの取り扱い方法を明確に、シンプルに、言い切ることが重要です。

より細かく言い切ることで、差別化を図り、ニッチな需要を喚起できる。

④写真

写真もメッセージの一つ。百聞は一見にしかず。

自分の特異性を、視覚的に一発で伝えることができる可能性がある。

サンプル同様、一回で行き着くことは難しいので試行錯誤していこう。

ひとまずナチュラルに撮った写真を用意しておこう。

⑤DX

アナログからデジタルへ。SNSを駆使して訴求。

各SNSを利用し、制作者に近づき、自身のホームページに誘導し、知ってもらう。

なのでSNS同士リンクをつけるなど循環性をつける。

サンプル、コピー、写真、HPも一貫したテーマ・デザイン性があると良い。

加えて、時代はリモート収録。環境を整え、対応力を広く持つ。

《そして実行へ》

こうしたツールを準備したら、いざ戦術の実行。

結局は動くこと。

もっともアナログな方法は「飛び込み営業」

しかし飛び込みは相手からすると時間を無闇に奪われ、下手をするとマイナス印象に。

しかしながら営業は図々しさも大事。負けると分かっていて挑む戦いもある。やってみる経験は人生に必要だ、と思いました。

もう少し頭を使うと、SNS営業や、お手紙、贈り物などなど、考えられることはたくさんあるとのこと。

ここで思い出したのは「与え手になる」ということ。

買ってもらおうという思考は「奪い手」ですが、どうしたら相手を先に喜ばせるか。まずは「あなたの番組が好き」というメッセージ、応援、感想などを持って接する気持ちが大事、と思いました。

そして現場でのアプローチ術。

ブースワークでは顧客からの信頼を勝ち得るよう行動する。

逆に信頼されない人は、媚び、言いなりになり、取り入ろうとする。

顧客の要求に応えず、超える!ことで顧客の信頼を勝ち取れる。

現場では、収録スピードで評価されがち、だそうで、初見でサクッと出来る人ほど尊敬される。

なので、日頃から初見の練習を欠かさずに!

そのためにあるのが動画部!

自分でも動画を作ってみると効果大!

現場では、いかにナレーターがイニシアチブを取れるかが重要。

有効なのは椅子理論。中央に座ることで場を握れる。

なので現場では、中央に堂々と座り、会話の発信源になり、言いなりにならず、逆に提案し、最速で録り終える。

これができれば「この人に任せれば大丈夫だ!」と喜んでくれる。

喜んでもらえれば次の仕事をギブしてもらえる。

この循環が「繋げる」ということだな、とイメージが湧きました。

具体論だけに書き始めると止まらないですが、具体論に溺れず、戦略眼を持ってどの戦術をとっていくか冷静、狡猾、シビアな目線が必要だと感じました。

義村学長、また今回も学び多い授業をありがとうございました。また次回も楽しみしております。

17期秋ブランディング

”ダーティーウェットなビブラート”

堀川輝幸

作為と客観性と、そしてかっこよさ!

テレビ番組で活躍されているナレーターさんの声を聞いていると、各々タイプは違えどやはり「かっこよさ」を感じます。
 
淡々と喋っている様で絶妙な魅力がある方、
どのジャンルでも的確に情報や空気感を伝える方、
人間ドラマをより感動的に伝える方、等々。
 
では「かっこよく」というお題がいざ自分に来たらどう読んだら良いものでしょうか??

実に1年3ヶ月ぶりにバーズブログに投稿しますナレーターの久保多聞です。
今回はスポーツセミナー第一回目の上原英司さんの授業を振り返ります。
 
 
さて、
バーズの授業でもスポーツジャンルを取り扱ったレッスンは多からずありましたが、
今回は来年の「パリ五輪」へ向けての特別授業。

上原さん曰く"オリンピック"がその他のスポーツジャンルと違うのは正に「かっこよさ」であると!
さあ、ここで「かっこよさ」とは一体何ぞや??という話しになってくるわけです。

レッスンでは用意していただいた3種類の原稿を自身が思う「かっこよさ」を持ってプレイしていき、
それを活かした助言や演出を上原さんがしてくれます。

今回ポイントとなるのは"間"と"緩急"。
日本語のセオリーを崩しても効果的な"間"と"緩急"を入れることで絶妙な惹き付けが生まれると。
そこには若干の作為が存在しても構わないとの事でした。

しかし、それはプレイヤーのセンスによって大きく質が異なってしまいます。
自分的には最大限かっこよく読めた!!と思っていてもフタを開けてみれば、ただ単に自分が気持ち良くなってただけというのも往々にしてあるのです。

授業の後半では上原さんが以前ご自身一人で収録した「失敗作」のボイスサンプルを聞かせていただきました。
失敗箇所は"要素を詰め込み過ぎ"と"主観が入り過ぎている"部分でした。
しかしご本人は収録している時は気にならず、後から客観的に聴いて初めて気付いたとの事でした。

『センスとは知識である』
バーズで学ぶ重要なテーマの一つですが今回の授業は正にその最たるものでした。
自分が思う「かっこよさ」の認識、他の人が思う「かっこよさ」の発見、そして上原さんが演出する「かっこよさ」の学び。
それらを知識として取り入れ、センスに昇華し客観性を養う、そのため授業でした!

今までのバーズの授業とはまた違ったスタイルのレッスンでその事に気付けるとても良い機会でした。

上原さんありがとうございました!m(_ _)m
次のスポーツセミナーも楽しみです!

ナレーター久保多聞

すべてはオンリーワンになるために

日が経ちましたが、義村学長によるブランディングクラス「戦略」について振り返ります。

毎回、この授業の内容をブログに上げる人がいないとのことですが、中々どうして…。文章にまとめるのは難しいです。

一つ一つは理解できても体系的に捉えることが難しい。

「バーズは考え方だ」という言葉の芯を捉える授業だと感じました。

まず「戦略」とは何か。

辞書的な意味では「戦いに勝つための大局的な方法や策略」となります。

大局的な概念なので、具体性を帯びるまではフワフワしてしまうのかもしれません。

「戦略」は何のために立てるのか、それは「ビジョン」の実現のためです。

目指す「ビジョン」は各々違うので、ここではざっくり「ナレーターとして売れること」にします。

ナレーターのビジョンとは?

「売れている状態」をイメージにすると「人工衛星にのる」こと!そのためには「ハングライダーのように高く長く飛ぶ」こと!

人工衛星のように、最初は強力な爆発力が必要だが、第2ロケットを経て、成功すれば周回軌道にのることができれば、長く活躍できる。

そのためにはハングライダーのようにまずは高く飛び、墜落しないように飛び続け、チャンスを見つける。

目先の成功に最短距離で進もうとすると、低空飛行になり墜落してしまう!

この2つのイメージを持って戦略を考えていくことが必要です。

ここで注意が、ナレーターに来る仕事には2種類あるということ。

「オンリーワン(誰でもない)の仕事」と「サムワン(誰でもいい)の仕事」。

「オンリーワンの仕事」が取れなければ、周回軌道には乗れず、ナレーターとして活躍しづけることが困難になっていく。

なので、ナレーターとして取るべき生存戦略は「オンリーワンになる」ことになります。

オンリーワンになるための戦略の本質が、

①顧客にとって価値があり

②競合にまさり

③自分の強みを活かす

の3つの要素になります。

このそれぞれに戦略を立てていく。

①「顧客」戦略

「イノベーター理論」におけるオピニオンリーダーを撃ち落とせるかが新人のカギ。クリアできればレイトフォロワーにも使われるようになり、売れ続ける人工衛星の周回軌道に乗れる。オピニオンリーダーが好む驚き、刺激、センス、意外性、笑い、批判精神などなど、どんどん挑戦していこう。

②「競合」戦略

「ランチェスター戦略」が特に紹介されました。強者(大手)の戦い方vs弱者の戦い方を示した戦略論です。

弱者は強者の逆を行く。局地戦、一点集中、接近戦など、大手では取りづらい戦法を積極的に行なっていくことが弱者の戦い方とのことでした。

③「強み」戦略

自分の「好き」だったり「経歴」「マイナス要素」「他人から言われたこと」などに「強み」が眠っている。授業、アフターバーズなどを最大限活かして、通学終了までに自分の「強み」を発掘したいですね。

こうして立てた戦略を実行していく術が次回の「戦術」。

戦略と戦術は、孫子曰く「戦略なき戦術は、敗北の前の戯言である」⇔「戦術なき戦略は、勝利に至る最も遠い道のりである」というように、切っても切れない腐れ縁のような関係です。

どれだけ戦略を立てても、それを具体的に市場、顧客に届ける営業戦術がなければ絵に描いた餅。

今では当たり前にコンビニで買っている「水」。

どのようにして商品化できたのか、に営業戦略が詰まっているということでした。

購入価値が感じられなかった商品を、どうオピニオンリーダーに見出させ、レイトフォロワーに波及させ、当たり前の商品にしていったか。

まさに「水」商売こそ、ナレーション商売の型とのことでした。

その営業戦術の為に「キャッチコピー」「キャプション(短い自己紹介)」を考えて発表という次回のお題が!

自分を棚卸しする良い機会だと思って、考えてみたいと思います。

義村学長、ありがとうございました。

時間をかけて、より腑に落としていきたいと思います。

ブランディング17期秋

堀川輝幸

今の自分を認める

12月6日(水)スクールバーズでの
学びを投稿します!

水曜コアクラスの田口真子です!

藤本隆行さん『表情で表現』

『表情といっても、顔の話じゃない』
その言葉に、うわー!!声の表情、
全然考えられてなかった、、と痛感。

帰りにナレーターさんのボイスサンプルや
オンエアのナレーションを『表情に着目して』
改めて聞いてみました。

すると、意識して聞かないと気付かないほど
とても細かい表情の変化がありました。
ナレーションが難しいのは、こんなにも細かい
繊細な表現が加わっているからなんだと
改めてナレーションの奥深さを知りました。

自分の読みは細かい工夫が
まるで足りない、全然足りない。
果てしなく、できることがまだまだある。
そう感じました。

自分の未熟さを痛感しながらも、
まだまだやれることがあると心から思えて
わくわくする気持ちもあり、、、

今の自分を認めることが、どれだけ大事かも
学べた日でした。

藤本さんが
『常に考える』という言葉を何度が仰っていて、
何気なく過ごしていた時間がとても勿体なかったと思うようになりました。

一分一秒でも多く、
ナレーションのことを考える!!

楽しみながら、頑張ります。

ありがとうございました。

田口真子