作為と客観性と、そしてかっこよさ!

テレビ番組で活躍されているナレーターさんの声を聞いていると、各々タイプは違えどやはり「かっこよさ」を感じます。
 
淡々と喋っている様で絶妙な魅力がある方、
どのジャンルでも的確に情報や空気感を伝える方、
人間ドラマをより感動的に伝える方、等々。
 
では「かっこよく」というお題がいざ自分に来たらどう読んだら良いものでしょうか??

実に1年3ヶ月ぶりにバーズブログに投稿しますナレーターの久保多聞です。
今回はスポーツセミナー第一回目の上原英司さんの授業を振り返ります。
 
 
さて、
バーズの授業でもスポーツジャンルを取り扱ったレッスンは多からずありましたが、
今回は来年の「パリ五輪」へ向けての特別授業。

上原さん曰く"オリンピック"がその他のスポーツジャンルと違うのは正に「かっこよさ」であると!
さあ、ここで「かっこよさ」とは一体何ぞや??という話しになってくるわけです。

レッスンでは用意していただいた3種類の原稿を自身が思う「かっこよさ」を持ってプレイしていき、
それを活かした助言や演出を上原さんがしてくれます。

今回ポイントとなるのは"間"と"緩急"。
日本語のセオリーを崩しても効果的な"間"と"緩急"を入れることで絶妙な惹き付けが生まれると。
そこには若干の作為が存在しても構わないとの事でした。

しかし、それはプレイヤーのセンスによって大きく質が異なってしまいます。
自分的には最大限かっこよく読めた!!と思っていてもフタを開けてみれば、ただ単に自分が気持ち良くなってただけというのも往々にしてあるのです。

授業の後半では上原さんが以前ご自身一人で収録した「失敗作」のボイスサンプルを聞かせていただきました。
失敗箇所は"要素を詰め込み過ぎ"と"主観が入り過ぎている"部分でした。
しかしご本人は収録している時は気にならず、後から客観的に聴いて初めて気付いたとの事でした。

『センスとは知識である』
バーズで学ぶ重要なテーマの一つですが今回の授業は正にその最たるものでした。
自分が思う「かっこよさ」の認識、他の人が思う「かっこよさ」の発見、そして上原さんが演出する「かっこよさ」の学び。
それらを知識として取り入れ、センスに昇華し客観性を養う、そのため授業でした!

今までのバーズの授業とはまた違ったスタイルのレッスンでその事に気付けるとても良い機会でした。

上原さんありがとうございました!m(_ _)m
次のスポーツセミナーも楽しみです!

ナレーター久保多聞