耳をすませば

水曜コアの梅田愛子です。2週にわたりコピーチェックでした。1/14(土)は藤本先生の『バラエティチェック』。小坂由里子さんを題材に、コピーナレーションを客観的に聞いていただける貴重なチャンスです。1年半前、1期目のコピーでいただいたコメントは、一言でいうと、「雑」。確かに、当時の原稿に書き込んだメモを読み返したら大雑把すぎてあ然としたし、実際のコピーでは高音をだいぶ無理して出していた記憶があります。その反省を生かし、今回はそのときよりも細部を意識して練習することができました。自分の録音とお手本を聞き比べて修正するプロセスの中で、こびりついてなかなかとれない自分の読み癖を発見(言葉を強調するときに、下からしゃくり上げがち)。また、お手本とは「あ」段の音の明るさが全然違うこともわかりました。やるたびに新しい発見があっておもしろい。人は見ようと思うものしか見えない、と言われますが、バーズでナレーションの知識が増えるたびに、「聞く視点」も1つずつ増えて、コピーをするときにも、聞かなければならないポイントが見え(聞こえ)やすくなってきたように思います! 授業当日のコピーでは、「緩急はOKだが、馬力で読んでいる感じ。声の響きを信じて、力まず余裕を持って読んだ方がよい」というアドバイスをいただきました。ほかにも、こう読まれているんだと思い込んだまま練習してしまった箇所もあり、思い込みの怖さも実感。特に、変な力みが入ってしまうことについては、読み始めようとしたまさにその瞬間に藤本先生からご指摘を受け、あまりにもその通りだったので思わず笑ってしまいました。力みについては、過去のボイスサンプル収録でも先生方に何度かご指導いただいたことがあり、気をつけねばと思っている点なのに、思えば思うほどにどんどん力が入っていきます。これは、1/18(水)の松田先生による『ストレートチェック』でも同じでした。よしいよしこさんの報道&スポーツ原稿を読んだのですが、「張りすぎているので、もっと軽めに」というアドバイスをいただきました。張りすぎということは、力みがあるということ。直前の授業で言われたことなのに、やっぱり力んでしまい、悔しかったです。そして、ほかの方もおっしゃっていましたが、よしいさんのコピーでは、なかなか高さが合わずに苦労しました。深みがあって落ち着いた声に聞こえても、思っている以上に実は高くて、録音するたびに驚きながらコピーしていました。しかし自分でOKを出せても、松田先生に聞いていただくとまだ高さが足りないこともわかり、客観的にチェックしていただけるありがたさをまたしても実感しました。終わりなきコピーナレーション。ああ、息をするようにナレーションできるまで、道のりは長し。藤本先生、松田先生、ありがとうございました!