「初めての……」

今年初めてのモードは、
大野 恵里佳さんが放送作家さんとコラボしての授業でした。
水曜日・土曜日とそれぞれご紹介してくださり、
土曜日は『関ジャニクロニクル』などを手掛けられた藤谷弥生さん。
そして、なんとなんとなんと、藤谷さんが担当された番組のアバン部分のナレーションを、
自分で書いてみるという宿題が出されました。

映像に合わせたナレーション原稿を書くのは初めての経験です。
まずナレーションのない映像を見てみると……
「え?何も浮かばない。書ける気がしない」
というのが最初の印象でした。

もう一度見ても、
…無…
とはいえ提出期限もあるし、シンプルな仮のナレーションと番組概要とに向き合います。

2つの番組から一つ選んで書き始めます。
今度は、与えられた仮ナレーション以上のものが出てくるのか不安になりながらも、
「なるほど、ここで番組内容を説明するのね。仮ナレがなければ全く浮かばなかった」
と徐々に書く意欲が出てきます。
(あとで聞いたら、仮ナレは大野さんが私のような“無”になる人のために書いて下さったものでした)

そうこうするうちに、最初のひと言目がふっと湧いてきました。
そのまま一気に、とはいかず、そこから何度も書き直しながら書き進めます。
映像の中に、出演者の声があったため、そこにつながるコメントにするためには、
前をどういうナレーションにしたらその声に繋がるのか、
アバンだから番組内容を伝えつつワクワクさせたい、
テロップをより素敵に見せる言葉を使いたい…。
また、どうしても映像の時間内におさまらないものは、
当日の録音で早く読もうと練習することにしました。
(やはり当日ほんのちょっとこぼれた)

いずれにしても短い時間に視聴者に興味を持ってもらう言葉選びは、
なかなか難しく、それでいて途中からとても楽しくなってきました。

今回の事前の取り組みや授業当日を通して、
実際のナレーションでは、もう出来上がった原稿を読むわけなので、
私たちは伝え手として、なぜこう書かれているのか読み解く力が必要だ、
そして理解した上で、声に乗せるということをまさに体感することができました。

新年早々の初体験。
さらに授業ではクラスメイトが様々な言葉で原稿を表現していて、
とても面白く、何度も感心し、
さらに、プロの実際の原稿では、「こうきたか、この言葉は出ない!」と脱帽しました。
今回もとても良い授業で、バーズ生活2023年はハッピーなスタート!

秋16期モードの勝田香子(かつたきょうこ)でした。
今年もよろしくお願いいたします。