ナレーターとしての理想系を見た

初めて投稿いたします。ソムリエナレーター 寺内夏樹です。ブランディングクラスに在籍しております。

本日、ブランディングのレッスンの一環として「いただきハイジャンプ」のMA現場を見学させていただきました。ナレーターを務めるのは、ご存知、堀場亮佑さんです。

まず感服したのが収録のスピード。スタジオ入りからスタジオを後にするまでの時間がわずか1時間!原稿、映像、テロップ、すべて初見にもかかわらず、収録がスタートするや否や、ナレーションがことごとくピタッ、ピタッと当たり前のように求められた尺通りにはまっていく様は圧巻でした。

そして何よりも印象に残ったのが、常に自然体でいらっしゃる堀場さんの姿。原稿に入れ込みすぎることもなく、リラックスした心持ちでご自身の感覚にただ委ねるように読んでいらっしゃるのが、ガラスを隔てていてもしっかりと伝わってくるのです。時にディレクターさんから「別の表現でもう一回ください」と言われても、サラッと、ディレクターさん一発OKの的確な表現で返し、またある時は「ここ、尺が厳しそうなのでどこか削りましょう」と言われれば、瞬時に「こう変えたらどうですか?」と提案する鋭い反射神経。これも自然体だからこそ為せる業だと感じました。

「なぜそんなに自然体でいられるんですか?」と、MA終了後、堀場さんに直接問いかけてみました。すると、義村学長が常日頃おっしゃられている「ナレーションはテニス」という言葉を引用しながら、「こう打てば相手はこう返してくるだろう、とエリアを事前にある程度絞り込みつつ、想定外のところに飛んできてもそれを返せる準備もしているからではないでしょうか」と答えてくださいました。それを聞いて私の頭の中にパッと浮かんできたのが、ウィンブルドンでのロジャー・フェデラー選手のプレー。確かにフェデラー選手も常に力みが無く自然体。ナレーションもテニスも流麗なプレーは自然体から生まれるのだ!と合点がいきました。

今日MA現場で目の当たりにした堀場さんの自然体な姿は、私にとってのナレーターの理想系。一日でも早くその理想系に到達したい。そのために日々研鑽に励もうと改めて強く思う機会となりました。
このような貴重な機会を与えてくださった義村学長、堀場さん、そしてスクールバーズの皆様、本当にありがとうございました。