日々邁進

春16期ブランディングの梅田です。ラスト2回は、義村学長による授業でした。ポジショニング講座では、ナレーターの音程や声質による需要の違いを全体的に学んだ後、実際の発注に対するキャスティング候補がどのように選ばれたか、それぞれのボイスサンプルを聞きながら教えていただきました。最終回のギャラ論では、交渉術をはじめ、知りたくてもなかなか聞けない、お金にまつわる諸々の話を伺うことができました。どちらも(この表現が適切かどうかはわかりませんが)身近で生々しさを帯びていて、遅ればせながら私の中で、ナレーターという仕事がこれまでより遥かに鮮やかな輪郭を描いて身に迫ってくるように感じられました。聞かせていただいたサンプルの声の持ち主たちは、ここにたどり着くまでにどれほどの努力やエネルギーを注いできたのだろうと、その試行錯誤の道のりに想像を膨らませずにはいられませんでした。

さて、この1年半で、コア・モード・ブランディングとコースをひと回り。技術を磨くため、仕事をとるためにやるべきことについて一つ一つ教えていただき、1人でぼんやりと憧れているだけでは決して見ることのなかった表現の世界が見えてきました。正しい努力は報われると言われますが、バーズはその正しい努力の方向性を示してくれる確かな場所でした。あとは、自分がどれだけ行動を起こせるか、どれだけその努力を継続できるか。私は残すところあと半期です。最後は、コアクラスでもう一度、表現の芯を育みます。一度目のコアでは、ナレーションと呼ぶにはほど遠い薄味の読みで、特にバラエティでは自分の殻を破れずに苦労しました。ところが先日スポーツサンプルを収録した際に、堀場先生の大胆なディレクションと軌道修正のおかげで、こんな声が自分の中に埋まっていたのかーっ・・・と思うぐらいバラエティっぽい声が出せたのです(あくまでも過去の自分との比較)! というわけで、バラエティへの苦手意識も少しずつ払拭されつつあり、レッスンを前よりも楽しむ心のゆとりを持って臨めそうな気がしています。成長した姿をお見せできるように、二度目のコアも邁進いたします。今週からまたどうぞよろしくお願い申し上げます。