精度の高さの追求

おはようございます!水曜コアの藤野泰子です。

あっという間に12月、年内レッスンも残り2回。その前に11月分3回の感想を書きにきました!

1週目は松田さんの『アナウンス理論』。

ナレーション1型のレッスンとのことで、文章の読解、客観的な発声、伝える技術と3つの基礎を丁寧に説明して下さいました。文章の読解では改めて、主語、述語、固有名詞、修飾語などに分類して、どこが重要な意味を持つ言葉でどこが補足的な意味しかないかを確認。

…今までどれだけぼんやりと言葉を捉えていたかが浮き彫りに。

すべての言葉が立ってしまいがちな私は、この文章の読解が粗かったんだ!と気づくことができました。

また、修飾語をすべて同じ高さの音に揃えて繰り返していく、という所も、その『同じ高さ』というのがミソで…やってみて、これだけ集中しないと簡単に同じ高さから外れてしまうんだと実感しました。

そして2週目は堀場さんの『バラエティの基本』。

冒頭で堀場さんがおっしゃった、『ナレーターは雰囲気を変えることが仕事』ということにすべてが集約されるレッスンでした。どうしても言葉に意識が行きがちですが、言葉はテロップであるから、雰囲気を変える。そして飽きさせないためのギャップが必要。等々、いかに隅々まで緻密に計算されているのかを改めて感じました。

今回、『ずっと笑顔で喋っているように聞こえる』というご指摘頂いて、改めて自分の喋りを聞いてみると…なぜ今まで気づかなかったのか!と突っ込みったくなるくらいその通りでした。全部に笑顔要素がある中で変化をつけようとするから細かい変化が出せない。また変化のつけ方も粗くざっくりとしているので、雰囲気も変わりきっていない。

そして最後にぽろっと、はっきり喋るポイントが違う、とのご指摘が!ここでも松田さんの文章の読解の大切さが身に沁みました。

4週目はよしいさんの『淡々と報道番組』。

「報道ナレーターに求められるものとは」という所から、普段よしいさんがどんなことに気を配り、意識を巡らしているのかお話下さいました。『ナレーターが最後のチェック機能であってほしい』というところで、アクセントは勿論地名人名の読み方、モノの数え方、世の中の事…etc 調べる手段も然り、普段からアンテナを張っておくことの大切さを肌で感じました。

実際の原稿の読みを聞いて頂いたら、こういうイメージだとどう?と沢山アプローチの仕方のヒントを下さいました。そして『毒』の要素がもう少しで形になる気がする…との優しい(嬉しい)言葉が…! 単純なのでその言葉で一層頑張れます。

他にも緩急が足りないので、そこの変化力ももっと繊細にできるようになりたい…!と思いました。

ぎゅぎゅっと3回分濃縮してお送りしましたが、この3回だけでも自分の課題は根底で繋がっていて。1回目の松田さんの滑舌レッスンの時に、『プロは“はっきり”日本語を喋れる』と教えて頂きました。この3回のどの課題でもやはり、『プロは“はっきり”変化を出せる』のだなと、その精度がとんでもなく高いのだなと実感しました。

まだまだ目が粗いので、細かい緻密な…そして大胆な表現ができるように、今日のレッスンも頑張ります!

長々とお読み頂いてありがとうございました。

水曜コア 藤野泰子