齊藤は螺旋を描きたい

おはようございます! 水曜Bの齊藤です。
入学時からの付き合いのバイキングコピー。
とうとう、授業の中では最後のバラエティコピーチェックでした。

今期、山上さん藤本さんから「大体できてるので、より良い課題を」「前よりずっと良くなった」と言っていただけました。
ただ、お二人から共通して指摘されるのが、癖が強い、やりすぎ、盛りすぎ。細かい所ばかり気にして「木を見て森を見ず」状態に。
山上さんに「やりすぎ」と言われたので、藤本さんの授業はリラックスして臨みたかったのですが、授業を聞き直したところ、たっぷり盛らないよう意識したせいかサクサク読んで速くなってしまっていて、全部を頑張って読んでる感満載でした。 引く所を引けていない、立たせたい所や決め所も流れてしまって決まっていない、脱力して、と言われました。
やり過ぎずに引くって、この方向性じゃないんだなぁ、と。

アドバイスを元に、原稿にかじりつかず、映像の絵がわりや全体の構成に、より意識を向けるべきなのでは?と考えました。
家での練習時に、コピーする!を一旦忘れて、細かく書き込み過ぎてしまった原稿は見ずに、まっさらな原稿で、絵がわりや構成上の決め所に集中してみました。
緩急高低はだいたい体で覚えてしまっているものの、盛り過ぎない(張り切り過ぎない?)ように気をつけると、サクサク読み過ぎて尺が余ったり、全体的に音が暗く硬くなる。決め所も大して立たない。
もーっと映像に集中して、普通にテレビを見て楽しむ時の気持ちで出演者さんの表情をよく見たり、駅から近いの良いよなーとか、美味しそう〜などと思いながら読んでみたら、今までで1番良い感じに! 張り切って読んでます感も抜けてきた気がするし、ワクワク感やキラキラ感も損なっていない気がする!

言葉にすると、そりゃそうでしょって思われそうだし、今までの授業でもきっと聞いたことはあって聞いた時は納得していたつもりなんですが、ここに思い至るまでにまた何度も試行錯誤したんです……。 だって、やり過ぎずに読みたいのに美味しそうとか考えてたら、それこそ気持ちがこもって盛り過ぎになりそうな気がして。
でも私は、映像の内容に思いを馳せることで「ナレーション読むぞ!」の力みが少し抜けるのかもしれません。
「やり過ぎない、盛り過ぎない、がんばって読まない」のを「なるべく考えずに読む。気持ち込めない」みたいな感覚でいたのが勘違いだったのかも。 「考えない、気持ち込めない」じゃなくて、言葉にするなら「映像(作品)自体に集中して、原稿の言葉や文章は意識し過ぎない」の方が感覚として近かった気がします。 今までの授業でも同じような言葉は言われていて「なるほどー」「でもどうやって?」って思ってたはずなのに。やっと掴みかけ?
私の中のドキュメンタリーの方向性もずれてるかもしれません。「たんたんと」≒「雑念や気持ちをなるべく排除する」みたいな。
「原稿を読み上げることしか考えてない」になってそうです。
とりあえず、また「なんか違う」にぶち当たるまで、しばらくこの感覚でもっと色々試してみます。

気持ちは、斜め上に向かって一直線に成長したいんですが、なかなかそんな風になれてないです。
何かにぶつかって考えたり試行錯誤する度に、分かっていた「つもり」の所に戻ってやっと少し理解が深まる、みたいな。
いっつもぐるぐるしてるけれど、たまーーに振り返って「あ、一応昇ってるわ!」って思いたいなぁ。螺旋を描くイメージで。