幸運の始まり

皆さん今晩は。
スクールバーズ休学中の 初子です。
先日、FBやTwitterで告知をさせていただきましたが、秋から始まる、あるアニメーションのキャストに起用されました。
声優デビューです。
今年の春にナレーターになる!と会社を辞めてすぐ、出演のお話はやって来ました。
所属事務所ナシ、声優経験ナシ。
もっと言うと、大手事務所養成所に通っていたにもかかわらず、ジュニアにすら上がれなかった自分が、なぜ今回出演に至ったのか。
ナレータースクールのバーズのブログにアニメーションのキャスティング?と思われるかも知れませんが、
この出来事が、「世の中、こう言うこともある」とキャスティングエピソードの一つとして皆さんの営業に少しでも参考になれればなぁ、と投稿させていただきました。
話は長いです。端的に言うと、アニメ制作の方とファンとして交流してたらキャスティングされた、訳ですが、ここに至るまで、いくつかの幸運に恵まれていたんだと今は思います。
きっかけは“Twitter”
今から4年位前、Twitterを見ていたら、あるアニメ制作の方がTwitterを始めたと記事がUPされていました。
私が大好きな作品を作った方でしたので、ファンの一人としてメッセージを送りました。当時、Twitterのプロフィール写真に自分の顔をUPさせている人は珍しかったので、
役者さんか何かなのかと興味をもっていただいたようです。
もちろん、自己紹介はしました。今はラジオでちょっと登場したりはしているけど、将来は立派な声の表現者になりたい、そのために勉強を続けています、と。
それからは作品の世界観から、苦労話(アニメ30分番組を一本作るのにどれだけの工程を経てギリギリのスケジュールでやっているのか)。
演出についてやキャスティング理由、または日々の世間話などで交流していました。私のあさっての方向の質問にもちゃんと答えてくれました。そしてFBに移行した後は私自身の他愛ない投稿などにも目を通していただいたり^^;
でもやはり、ネット越しの交流なわけでして。
実際にお会いしたいと思いました。
その方が出演するトークイベントに足を運ぶようにしました。手ぶらでいくのもなんなのでちょっとした手土産など持って。緊張気味にロビーで声を掛けました。その日はまともに会話出来ませんでした。
ただ、直接お会いした分、ネット越しのやり取りも少し変わった気がします。
そして、当時放送されていた作品が最終回を迎え、記念イベントが開催されました。私は思いました。
「これを逃したらもう二度とこの人には会えない」
観覧当選メールを見つめました。
自分が目指していることを知ってもらおうと思いました。
ナレーターとして生きてくいく!と宣言してから、はげましの言葉をいただりして、でも実際私がどんなことがやりたいのか知ってもらうのはこれが最後のチャンスかもしれない、と思った私はボイスサンプルを作ろうと思いました。
作るならスタジオバーズで録ろう!と決心して、なのにノープラン過ぎて…けれども山上さんに素敵に仕上げていただきT^T…私は、この収録で自分の課題もわかったし(一番の問題はノープラン!)本当にいい経験だったと思います。
正直怖かったです。幾人もの声をプロたちを篩(ふる)いに掛けてきた方です。
聴いてもらえないかもしれない、もし聴いてもらえたとして、こんなものか…と思われて終わり…。ビビリのネガティブ思考が私の中で膨れます。
実際はそこは隠して、明るーく、思いの丈を手紙につづり、お渡ししました。
アドバイス
ボイスサンプルを聴いたとメッセージをいただきました。
そこで、キャスティングする側からのアドバイスとして、
・ホームページなどにボイスサンプルを貼り付けたほうが良い。今のキャスティングはほとんどそう。自己PRにホームページはかなり有効。
そのほか励ましの言葉。もう、それ以上のことは望んでいませんでした。
これでこのエピソードは終わるはずでした。
女神様は突然に
深夜にメッセージがありました。
「今、自分がかかわっている作品のオペレーターの一人にとっさに推薦してしまいました。良かったら挑戦してください。」
サンプルを渡しておきながら、アニメとはもう無縁と思っていた私には青天の霹靂でした。
養成所時代はこんなことは一度もありません。
女神様のコンボ
なぜ、こうなったのか話をきくと。
サンプルをお渡しした後、程なくしてキャスティング会議が行われました。そのときポッカリあいていた役があり、とっさに私が浮かんで「交通情報のお姉さんやってた人がいるけど、面白いんじゃない?」
とボイスサンプル(ナレーションです)を聴かせてくれたのだそう。(浮かんだのは、交通情報のお姉さんを仕事にしていたことを、役に生かせるんじゃないか?と思ってくださったのも理由だそうです)
そして、決まりました。
もしボイスサンプルを作っていなかったら、もし渡すタイミングが早すぎたり、遅すぎたりしたら、この奇跡のタイミングはありえなかったと思います。
そもそもボイスサンプルを渡そう!と言う発想になったのはスクールバーズでサンプルの大切さを教えられたからです。
その方とTwitterで交流していなかったら…
もし、交通情報の仕事をしていなかったら、そして辞めてなかったら…
スクールバーズに出会っていなかったら…
ボイスサンプルを作っていなかったら…
さかのぼればキリがありませんが、どれか一つでも掛けていたら、奇跡の声優デビューはなかったと思います。
ぶっちゃけ『運』以外の何者でもありません。でも、頂点に立ち続けるトッププレーヤーはそれからも戦略の方程式を見出してしまうのでしょう。
私自身、営業らしい営業をしていないのでたいしたセオリーを伝えることができず心ぐるしいです。
それでも、もし声優駆け出しの方が読まれていたとしたら、この言葉をお伝えしようと思います。
実際に制作の方がおっしゃっていた言葉です。
もし、現場に行くチャンスができたら、
「プレゼンをかねたアピール(サンプル等)はやるだけやった方がよい」
私も、早速バーズの授業中に山上先生がおっしゃっていたのが頭をよぎり、PVナレーションを想定して作ったのをお渡ししました。目指すはナレーターですからね!
そして、
「100枚の名刺より、一回の飲み会」
顔をまず、覚えてもらいましょう。
喜びもつかの間、もろもろ本当の戦いはこれからになるでしょう。キャスト表につらなる有名事務所の中に、私の欄だけ「フリー」…音響制作の方とのやり取りの仕方など、もう、初めての事ばかりです。
長々と失礼いたしました。
~小さな羽根はいつか大きな翼にならん事を~

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