「声は人なり」とある有名ナレーターの言葉ですが、
今回の授業で、その意味をこれでもかというほど実感しました。
桜はあっという間に散り、気づけば夏日。
春、どこ行った?とツッコミたくなる今日この頃。
20期・春コアの杉田です。
さて今回は、田子先生による「ナレ知っとく!」の授業を振り返ってみたいと思います。
みんな大好き田子先生が、
「ナレーターって、こういう感じでやればいいんじゃなーい?」
という軽妙な語り口で、とある有名ナレーターを例に授業がスタート。
まず投げかけられたのは、
「ナレーターに必要なものは何か?」
出てくる、出てくる…
・魅力
・人間力
・コミュニケーション力
・日本語力
…いや、まだまだあります。
・原稿理解力
・発声・滑舌といった技術
・体力・集中力・健康
・営業力・情報発信力
つまり、全部です。
ナレーターは「声だけの仕事」ではなく、総合格闘技であると痛感しました。
ここで飛び出した、「ナレーターは日雇い労働者」であるとの一言。
つまり、その現場で出会った人からしか仕事は来ない
一回一回が勝負
だからこそ、
「365日営業」
道端に落ちている仕事をコツコツ拾っていく。
そして
「またこの人と仕事したい」
と思ってもらえるかどうか。
そのために、日常からすべての力を磨いておく必要がある。
ですが…どれだけ技術があっても、体調を崩したら、すべて終了。
規則正しい生活の重要性から、
なんと行きつけの病院までご紹介いただき(笑)
さらにカバンの中からは、
「現場お役立ちグッズ」
が次々と登場。
まるで某テレビショッピングのような展開に、教室は大盛り上がりでした。
ナレーターの「三種の神器」
・手土産
・名刺
・ボイスサンプル
これらを工夫して準備することで
・印象付け
・会話のきっかけ作り
にもつながる。
そして何より、準備があることで、安心して現場に集中できる。
喉の状態や身だしなみが気になっている時点で、実力の10%も出せない。
そして、ナレーター一人ひとりに合う
・マイク
・音のバランス
がある。
だからこそ
ミキサーさんとのコミュニケーションが超重要。
良い声を「録ってもらう」ことも、プロの仕事。
そして、現場で原稿をもらったら
・間違いはないか
・読みにくい部分はないか
・誤読の可能性はないか
を徹底チェック。
授業では、わざと間違いだらけの原稿を修正するという実践も行われました。
結果は…半分も見抜けず撃沈。
ただここで教えていただいたのが、
「ナレーターは情報の最後の砦」
もし間違った情報がそのまま放送されれば、誰かが責任を取ることになる。
だからこそ
・知識
・語彙力
・情報収集力
が必要になる。
さらに印象的だったのは原稿を「超える」という考え方。
ナレーターは
「原稿を正しく読む人ではない」ということ。
ナレーション収録は、Jazzセッション。
決められた譜面(原稿)はあるけれど、
・映像がしゃべれと言ったらしゃべる
・タイムコードは自分で打つ
・テロップや効果音と合わせる
といった技術的なものはもちろん
・どう乗るか
・どう絡むか
・どう面白くするか
はナレーター次第。
そして
・リードもする
・ミスリードもする
求められたことをやるのは当たり前。
それ以上を与えるのがプロ。
この言葉がすべてを物語っていました。
田子先生のユーモアあふれる授業で、教室は終始笑いに包まれながらも、
AI時代でも生き残るための
「人間にしかできないナレーション」とは何かを考えさせられる時間でした。
ナレーターは
・声の仕事であり
・人の仕事であり
・信頼の仕事
「声は人なり」
有名ナレーター田子先生の人柄から、この言葉の重みを胸に刻みました。
田子先生、貴重なご指導ありがとうございました!