ザッツエンタテイメント!

今週のコアクラスは藤本先生の「バラエティチェック」でした。大江戸さん、小坂さんの音源のミラーリングを発表し、先生にコメントを頂きます。
課題が与えられたのは遡るところ約2か月前、やっては空けて、やっては空けて、大江戸さんのテンポ感を落とし込んだつもりでしたが、見事日本刀でスパッと真っ二つに…。あまりに切れ味鋭いのでその後無事にくっつきました。

「ボイスサンプルの時は生き生きと聞こえたのに、授業の時はその感じを聞いたことがない」とのコメントを頂き、これについては響くものがあり、この数日考えてみました。

これは授業においての、エンタメ精神の欠如だろうと思います。エンタメの根本が「人に楽しみを与える」だとすると、授業では「業を授かる」貰い手の意識が先陣を切っていたんだと思うのです。

「表現を試みるとマイナス1次元になる」という言葉を思い出しました。目の前の風景を表現しようと絵に書くと3次元が2次元になるという話です。それを3次元のままで表現するにはプラス1次元する「何か」が必要で、このミラーリングにおいてはそれはエンタメ精神だろうと。

大江戸さんと小坂さんのプレイにも根本には当然「人を楽しませる」ギブの精神があり、それがあるからこその読みの生理や工夫なのに、その精神無くしてミラーリングを行っても、マイナス1次元となり完コピからは程遠いところになるのは当然だと。

エンタメ精神なくして何のためにナレーションの世界に踏み込んだんだ、と自分に怒りが湧いてきます。
レッツエンタテイメント!

17期コアクラス水曜 堀川輝幸