ナレーションのリズム感

 先日時候の挨拶を調べた所、現在は「夏至の候」を使うそうです。それにしても夏の初めってこんな蒸し暑かったですかね?と、日本の四季が心配に思う、春17期水曜コアクラスの工藤茜です。
 今回は6/28松田先生の「ストレートチェック」と、授業前に6人で参加した墨屋先生のグループレッスン「とことんパワフルボイス」での学びを書きたいと思います。

 まずは、墨屋先生の「とことんパワフルボイス」のグループレッスンではカラオケにて、パワフルボイスを手に入れるべく喉に負担を掛けずにできる「肉体改造」を行いました。

 私は過去にも書きましたが地声が低いです。それが自分でも嫌でしたし、養成所の講師やディレクターに高い音で…と指示されることもあり、声を繕うことが続いてナチュラルボイスに辿り着けなくなっていました。ナチュラルボイスを使えるようになりたい!という課題を持ち込み参加しました。

 墨屋先生からの特大助言は「コントラバスに文句言う人なんていないんだから、無理なものは断ればいいのよ。楽器の音と違う音をないものねだりするのは楽器が可哀想。」それと同時に「文頭の出方が弱いので、暗い印象を与え易い。とのご指摘。そちらを改善することで低音でも明るい表現をできるようになるとのこと。

 その後、歌を使ったレッスンでもやはり文頭の立ち上がりが弱く大苦戦でしたが、やらなければいけないことは見えました。

 参加者の皆さんと比較しながらスタッカート癖やスラー癖など、他の癖も知ることができて大変充実した内容でした。

 たくさん呼吸をして活き活きした、墨屋先生とグループメンバーで仲良くバーズへ移動。
 いざ、松田先生のストレートチェック!!

 実は私、先々週コロナに罹患しました。その影響か「中音域が出にくそう」とのご指摘をうけ、少し落ち着いた読みの部分を中心にチェックしていただきました。

 驚くべきことに、ここで言われたことが…前述、墨屋先生のレッスンと全く一緒でした!!
 語頭の立ち上がりが弱いことでリズム感が損なわれているということ。

 そして、クラスメイトの発表と指導内容を聴きながら、耳を鍛え、更に「引きの表現」について考えるきっかけにもなりました。

 こちらも墨屋先生からの「地声=低い=抜いた発声ではない」というご指導を思い出しました。
 抜いた発声はネガティブな印象を与えるが、それが地声ではない。本当の地声は力まずにきちんと楽器を使って奏でるもの。

 すごく深いのですが、本当に大切な内容で、すぐに全部わかって全部できるわけではないのですが、事あるごとに立ち返らなければいけない基礎だと感じました。「日常だから」「音楽だから」「ナレーションだから」と発声を変える必要はなく、全て一種の発声でできることが自然な表現に繋がると学びました。

 後日、アルバイトをしながら、テレビナレーションのシャドウイングをしながら、文頭の音の立上りに気をつけて過ごせました。できているナレーションとそうでない喋りのテンポの違いが歴然として耳が良くなりました!大感動の日々です!!
 毎日少しずつ気付きを増やせるように生きたいと思います。

 松田先生、墨屋先生、クラスの皆さま、ありがとうございました!