押さないでって書いてあると押したくなる

今週のコアクラスは松田先生の「発声滑舌お助け隊」!お助け願いたい…。

松田先生の発声滑舌に関しての知識、そして説明力にはひたすら敬服するばかり…
バーズ式滑舌総出場を前日に録音提出して~の授業ですが、初めて受講した1年前は50回くらいリテイクしましたが、今回は20回位で提出出来ました!この30回が成長なのかどうかは分かりません(爆)

しかしながら前回のコアで松田先生の滑舌の説明を聞いた時はチンプンカンプンで、頭の中に蛇がのたくったような、違いが分かったような、分からないような…だったのですが、今回はスっと胸に入ってくるような感じがしました!あくまで感じです!

自分でも感じていたナ行とシャ行の弱さもズバリ指摘して頂き、録音を聞き直して、改善に向けたいと思います。

あとは声を前に出そうとする意識が強いから後ろに出した方が良い、とのこと。これは声優出身だと多いそうで、思い返せば自分も声優時代は、マイクの芯に向けて一声で魂を吹き込まなければ!的な気持ちでいました。前に出なくちゃ、前に出さなくちゃ!とその病は今でも残っているようです。

聞き直してみると、確かに頑張って出している感があり押しつけがましく聞き苦しい…指導を受けて直した声の方が聞きやすく、広がりがある。

「声は前に出そうとすればするほど、前には出ない」とのこと。
表現の摩訶不思議な世界です。

どういうことだろう、と自分なりに考えてみると、発声にはミラーリング効果があるということでしょうか?
発した声が気張っていると、受け側も気張ってしまい、疲れて聴いてもらえなくなる…逆に後ろに引いた声だと、相手は引っ張られて興味をもって聞こうとしてもらえる…?
「押してダメなら引いてみろ!」ならぬ「押したら絶対ダメだから引くのがミソよ」ということでしょうか。
と考えていくと「ナレーションは引き算だ」というバーズでの言葉にも通じるのか?と、のたうち回っていた頭の中の蛇が尻尾を噛んだ感じがしました。

押さない表現、引きの声、修得していこうと思います。
今週もたくさんのヒントをありがとうございました!
また次回よろしくお願いいたします!

水曜コアクラス堀川輝幸