「心の持ちようは常の心に替わることなかれ」

秋16期モードの勝田香子(かつたきょうこ)です。
田子千尋先生の『スポーツの煽り』を受講しました。

田子先生の授業では、
まず、全員順にブースで録音した後に、
今日のポイントを教えてもらい、
その観点を中心に、録ったものを聞きながらアドバイスをもらいます。
・緊迫感、緊張感
・選手を応援する気持ち
映像や音に対して、ナレーションでどう表現していくか、
自分の読み込みをもっと深くしたくなるアドバイスをたくさんもらいました。

今回、事前に言われていた通り、映像を本番までほぼ見ないでのぞみ、
見なかったら自分がどうなるのかも自分への課題にしていました。
(実際には「見てよかったんだよ」とのこと。過去二回の田子先生のレッスンでは見まくってました^^)
味わい深い行間のある原稿だったので、
もっと味わいたかったな、というのが正直な感想です。
田子先生の解釈を聞いて「それに気づけていたら…」と話したところ、
「今日気づいたから次から大丈夫じゃない!OK!!」と、
またまた背中を押してもらいました。

今回、映像は見ないまでも練習は家でしっかりやりました。
それというのも、以前小鼓を習っていた時、
発表会で能舞台に立つ(座る)時に、
心臓が飛び出るほど緊張するんです。
まず「どこに座んねん」というところからたどたどしい。
能舞台って私にとっては全然日常じゃないのです。
練習してもしても、半分のパフォーマンスも出せない。
その時の感覚が特にモードになってから蘇ってきました。
緊張はつきもの、自分が思っていたより下手になったり小さくなったりする。
だからよいパフォーマンスが日常になるまで練習するしかないんだと思います。

今回の原稿の中に、宮本武蔵の五輪書の『心の持ちようは常の心に替わることなかれ」という言葉が引用されています。
モード田子先生ラスト授業、それが私たちへのメッセージでもあり…グッときました。

明るく楽しく華やかで、実は繊細。
田子先生の授業は田子先生のナレーションとおんなじだ。