重要なのはどう聞こえるか

ヒソヒソ話でさえうるさいと怒られたことがあります。土曜モード神林拓真です。

今回のレッスンは逸見さんによる「フラット&ウイスパー」
以前受けた際も別言語を学習しているのかと思うほどに相当難しかった記憶がありますが今回も相当難しかったです。
ウィスパーのコツは

「とにかく力を抜きリラックスすること、少しの意図で読みが大きく変わる」という教えに忠実に、どう読もうと考えず手足はだらけ目は虚、口は開きっぱなしのFXで有り金全部溶かした?みたいな顔でプレイするも「何らかの意図を感じる」「全体的に下心が出てる」と上手くはまらず。
これ以上無になるともはや人としての体裁を保てなくなるぞ??と頭の中は混乱しっぱなし。最終的に「自分が菅田将暉だったら」という読みに発展しましたが残念ながら僕は神林でした。

自分の音声を聞き返しても(こんなふうに読んだっけ?)と記憶にないほど頭からっぽで読んでいましたが、たしかになんか感じる作為。ここで気づいたのは読み方ではなく聞こえ方ということ。
フラット、何もしない読みとは本当に何もしない読みではなく「何もしてないように聞こえる読み」。人によっては何もせず無になるだけでその読みができるのですが、僕みたいな癖が強い芸人は無意識、何もしないで読むと癖が溢れ出てそこから何らかの意図が生まれてしまう。
ここに気付けたのは大きな進歩でした。月面着陸したくらいの一歩です。

繊細かつ奥の深いウィスパーの世界、大雑把に命が宿ったみたいな人間の僕には超難しい世界ですが気づけただけでも大収穫でした。
応援ありがとうございました!神林拓真の次回作にご期待ください。