空前の偶然

秋コア(1期目)の坂東ミサキです。

墨屋講師のボイトレ(初回)を受けてきました。

地声(響きのある声)を探すをもう一度、同じクラスの浅野さんと合同で受け、お互いの声を聞きながら進めていきます。

あっという間に身体が解れるとの方法を試みた後、バーズのレッスンで行った"唸り(エッジボイス)"を確認し、そのまま報道の原稿を読んでみます。

イメージとしては、寝起きで発する「おかーさん」が正解となりました。

これは、バーズの地声レッスンで私が考えついた地声というのが、〜実家で眠った朝、母親に「珈琲淹れたよ」と起こされたときの寝起きの「ありがと」〜なのですが、イメージが湧きやすいために「おかーさん」となったというわけです。私の場合です。(ちなみに、別の日に松田さんに地声とはを質問したところ「寝起きの声」との回答がありました。身体がリラックスしていて喉が開いてるので低くなるんだそう)

そしてお話はここからなのですが。

ではそれでいってみよう、と原稿に戻ってもなんだか安定しません。それに、地声が出たはいいけど、墨屋さんの言うような"楽に"とはどうにも違う感じがします。それでも一応合っているとされる声を出していると「面白い声」と言われる始末です。私も思います。本当にこれが私の地声なのか…と変な気分になります。

そんな気分を変えて、ここで墨屋さんから声が良くなる新たな練習法「リップロールで歌う」を教わりました。これは、リップロールを長く続けられることがまず必要で、その一息の中で音程を変えて(歌って)いく方法です。腹式呼吸が安定すると存在感のある声となっていくとのこと。

ビフォーアフターをみるため、実践する前後に適当な歌を一節歌ってみます。が、結果としては、正直全く出来ず、歌のほうもあまり違いが分かりません。ちなみに浅野さんは力強く響くようになっていました。

ここで墨屋さんから私へ一言。「歌ってるときの声の方が良くない?」もう一度、一節歌ってみてから原稿を発してみます。先程掴んだはずの地声とは感覚的には全く違う低すぎない楽な声です。「いいじゃん!」と墨屋さん。拍子抜けする私。いいんすか。

ここで或ることを思い出します。

1.私はなにしろ一人カラオケが好きで、何年も続けているうちに、8時間本気で歌い続けても喉が枯れなくなったこと

2.椎名林檎を死ぬほど歌ってきたこと

3.彼女はエッジボイスとミックスボイスを多用すること

この3つを逆順にみていった結果、どうやら歌っているときの方が良い発声をしていることが判りました。歌に自信はありませんが、気持ちよく歌うのは得意で、もちろん緊張などもありません。なんだか理解が追いついてきました。

ここで丁度お時間いっぱい。

というわけで、地声の取り出し方としては、一節歌う、という方法が見つかりました。台詞もとい原稿は歌うように…私の場合です。ちなみに「おかーさん」で生まれた面白い声(墨屋さん曰くAI風)のほうは、作っちゃってるけど響いてる声、としてストックしていいそうです。どちらも偶然の産物となりました。

どなたかの参考になれば幸いです。