ボイスオーバーは職人技

こんにちは、声ナレクラス、小津ミワです(^^)。
待ちに待った対面レッスンは、狭川先生の「役幅のレッスン」でした。VOをバリバリこなすナレーターの生きた知識と技術を知ることができたレッスンでした!現場で何人ものVOを求められたときにどう対応するのか。

わかりやすかったのは年齢と音域を軸にしたマトリックス「9つの引き出し」でした。年齢は【若年/中年/老年】、音域は【高音/中音/低音】、この軸のそれぞれ3つの組み合わせで演じ方を変えるというもの。これだけで9パターンの役柄に対応できます(※現時点での私の実現可能性はいったん保留)。

そしてもうひとつのポイントは「映像に合わせない」こと!!個人的にはこっちの方が目から鱗でした。なるほど!吹き替えのようにいちいち画を見て原音に合わせていたら演じ分けなんてできないので、VOをあてる対象の年齢と声のイメージをある程度つかんだらとにかくマトリックス表に従って役を作る、ということでした。最後に必殺技【ダミ声/鼻声/モノマネ】要素。これをプラスαで操れたらかなりの役幅が持てます。が、喉に負担もかかるので乱用注意だそうです。

とにかく瞬時に判断して打ち返す、そのための「引き出し」を持っておくことが大事なのだと思いました。ナレーションは「私はこれ!」という武器を一つもつことが大事ですが、VOは「なんでも屋」であることが求められるとのこと。求められることが真逆なんですね。VOは職人さんなんだなと思いました。考え方としてはとてもわかりやすかったです。あとはそれを自分の技として使いこなせるようにしなければ。今の私の課題は「音を馴染ませる」こと。低音で「老け」っぽい喉寄りの声は出るのですが、狭川さんからは「音が馴染んでいない」との評価をいただきました。理屈はわかったのであとは乗りこなすのみ!今回も学びの多いレッスンでした。ありがとうございました!!