湘南の海に憧れる前に、ネットの海に飛び込め!

―男もすなる“ぶろぐ”といふものを女もしてみむとて、するなり。

バーズに仲間入りしてから、FacebookやらZoomやら、慣れない操作に四苦八苦している。

この前まで石やじりで動物を狩り、やっと稲作を覚えたくらいの技術では、ちょっと授業で音が出ないくらいで大パニックである。

息も絶え絶えにZoomでの授業を終え、アフターバーズはRemo。

・・・が、カメラ機能のないPCでは上手くいかず、スマホで参加するも動作が激重。

映像と会話がもつれまくり、そこら辺の男女よりも、もつれまくる。

まったくもって、私のAndroidが言うことを聞かない。

スーパーでひっくり返っている駄々っ子くらい言うことを聞かない。

すかさず同時開催のZoomに移り、やっと一息。

しかし、こちらはPCカメラがないため、私の表情は伝わらない。

香川照之ばりの渾身の顔芸をかましても、画面上は限りなく透明に近いブルー、いやどこまでいっても続く黒塗り。

もっと環境を整えておくんだった!と思っても、後の祭り。

近頃、オンライン授業やFacebookなど新しいものに触れる度に思う。

もはやネットは、個を消すための、リアルから逃げるためのツールではないということを。

現実逃避の道具としてではなく、プロデュースされた自分を売り込む道具としてのネット。

匿名性を帯びた場から、どんどん自分自身を発信し、表現する場に変わりつつある。

海に憧れて、波の音を聞いている場合ではない。

ネットという大海に、どんどん飛び込んで、泳がなくては溺れていくばかりだ、と思う。

カナヅチの私は、まずは溺れるのを覚悟で沖を目指してみよう。

とりあえず、近いうちにウェブカメラを買おうか。

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海に憧れる海なし県民 土曜コア 大島