声の成分

秋16期モードの勝田香子(かつたきょうこ)です。
逸見友惠先生『ソフトドキュメント』の授業。
大胆な表現をすることが楽しくなりエンジンがかかってきたところだったので、
「ソフトドキュメントってどうすんねーん」と、表現の幅を広げるストレッチになりました。

逸見先生、一人一人の声をどういかすか、という観点も含めて指導してくださいます。
人生において、気づけばずーっとそこそこ、を歩んできた私にとって、
「個性」という言葉にプレッシャーを感じたことは一度や二度ではありません。
だから、逸見さんが、“声の個性”でなく“声の成分”とおっしゃるのが、
私にはとてもしっくりきて、プレッシャーもとりのぞいてもらいました。

自分が持っている“声の成分”をどう生かすか。
どういう内容にその“成分”が合っているのか。
スポーツだったらどのスポーツがハマるのか、など、自分の声と徹底的に向き合う必要性を感じました。
ドキュメントも、モノを紹介するもの、スポーツなど起きているコトを紹介するもの、ヒトを紹介するもの…でちょっとずつ違う。
また、前回もおっしゃっていましたが、真ん中の音、自分の一番素直に出る声を使うのだとのことでした。
そして、セーターの毛一本分くらいの工夫をする、など、
逸見さんならではの素敵な提案の数々にわくわくしっぱなしの2時間でした。

さて、今回私は、「並べて聞いて誰が読んだかわかる」と言っていただき、
初めてのことだったので、没個性が染みついた私は目をまるくしながら聞いておりました。
まわりに埋もれている(と思い込む)ことに慣れ過ぎていたのかもしれません。
さらに、私の声には、「CMでまたこの人だという方がいてその声に近い要素がある」とのことで、
その方(シンガーソングライターさんでした)の情報もくださるなど、たくさんのヒントをもらいました。

今回、逸見さんの授業を受けて、自分やクラスメイトへのアドバイスを聞き、
改めてこのブログを書きながら、
これまで知らず知らずのうちに何かと“平凡”に甘えて言い訳にしていたような気がしてきました。
反省。
そういえば、他の講師の方の指摘やクラスメイトから言われたことでも、声について“平凡”ではないのかなと知らされたことが何度かありました。
いずれにしても、“没個性からの脱却”へまた一歩踏み出すことができました。