15 February, 2023 14:14

梅の花が咲き始め、春の足音も近づく折、皆様いかがお過ごしでしょうか。水曜コアクラスの長谷美希です。

今回は、先日受講した墨屋先生のボイトレレッスンについて振り返るべく筆を取らせていただきました。

「古い処方箋を抱えたままになっていない?」

聞かれてハッとしたこの言葉。

以前より、ダメ出しやアドバイスをいつ・どこで・誰が言ったのか、しっかりと記憶に刻まれる傾向にあるなと感じていました。

しかしそれは状態が継続していれば常備薬となるかもしれませんが、改善やアップデートされれば更新して、古い処方箋として破棄されて然るべきものです。

「今まで言われたことすべてに注意を払いつつ文章を読もうとして雁字搦めになっているのでは?」と言われ、他の先生からも『鍵のかかったような表現をしている』と指摘されたことを思い出しました。

体を楽器と考えれば、チューニングされた声帯に空気を通せば声となって発されるという、シンプルな構造のはずです。

『あの人みたいに読みたい』『こんな表現を織り交ぜて読もう』その気持ちが前面に出て自分のベースとなる良い音を掴めていないと、画面の向こう側の関心を引く以前に、上っ面をなぞるだけの表現になってしまうと気付かされたレッスンでした。

楽器演奏でも、武術でも、気持ちのコントロールにも大切な、息・呼吸。

聴き心地が良く耳に残る声には、読み手の余裕やリラックスが関わってくるのではないでしょうか。

まずは息の流れをナチュラルな状態に整えることが大切なのだと改めて感じました。

秋16期も残すところ約1ヶ月。

気の急くこともあるかもしれませんが、まずは肩の力を抜いて、深呼吸して臨みたいと思います!