一石三鳥

秋16期コアの梅田です。10/19(水)の授業は、松田先生の滑舌講座でした。事前に課題文を何度も録音しては聞き直して、滑舌の甘さが最小限に抑えられたと思われるテイクを提出。聞き直しているうちに、「福祉施設」のような、サ行の音が続く言葉が甘くなりがちだと自覚し始め、試行錯誤しながら多少改善されていくような感覚はありました。

が、実際に松田先生からいただいたアドバイスは、自分では全く気にしていなかったカ行の発音について…! その他の弱点も自覚できていた点は一つもなく、驚きと発見に満ちたものでした。声を聞いただけで舌の状態や軟口蓋の位置まで言い当ててしまうなんて、まるで松田先生の耳には透視能力が備わっているんじゃないかと思えるような(耳で透視って日本語がやや不自然ですが、まさにそんな感じです!)、不思議な感動を覚えました。

そしてもう一つ印象深かったのは、英(米)語の発声とナレーションの発声が似ているということ。私は英語教員なのですが、確かに授業で発音指導をするとき、子音は日本語よりも大げさに明瞭に発音すると英語らしくなるよーと言ったりしていました。腹式呼吸が大事だよー、とも。そうか、それをナレーションに応用すればいいのですね! ナレーションも、母音という確固たる土台の上に、英語っぽさを意識した一つ一つの子音を添えて発音することを心がけていこうと思います! ちなみに、英語話者には促音という概念がなく、それが影響して独特の日本語発話になっていることも「なるほど!」でした。これはぜひとも英語の授業中に豆知識として紹介したくてうずうずしております(紹介してもいいでしょうか…?)。

さらにもう一つ印象深かったのは、しゃくりの正体についてです。普段、放送部顧問として高校生と一緒にアナウンスや朗読の練習をしているのですが、しゃくりがちな子に対して、具体的な練習方法をどう伝えたらよいかずっとわからず、気合いと反復で何とかさせようという申し訳ない状態でした。今回のレッスンで松田先生が教えてくださった「響きの移動」のお話、絶対実践しようと思います! あと、言いにくい言葉は実はその直前でミスしている可能性が高い、ということも、これから意識して生徒の声に耳を傾けます。部活動だけでなく、私自身ももっと「響かせる位置」を考えて読むことで、私の今の課題である「明るい読み」につながっていくかもしれない! はい、光が見えました。

そんなわけで、ナレーターとしてはもちろん、英語教員としても放送部顧問としても学び多き一石三鳥の松田先生レッスンでした。ありがとうございました!