ナレーターにもメンタルトレーニングが必要!

こんにちは、声ナレクラス、小津ミワです(^^)。
今回は先日の、トビー上原さんのオプションレッスン「トラブルの授業」の振り返りと感想です。
このレッスンは、タイトル通りトラブルが起きた時にどう対処するのかを学ぶレッスン。授業の性質上、内容についてあまり細かく触れることができないのですが、大変勉強になりました。ブースに入ってから声を出すまでに自分が何をする必要があるのかを整理することができました。イレギュラーが起きた時こそ冷静に対応しなければならないのですが、そういう時だからこそ慌ててしまうのも事実。そして、その人の本質が出てしまうものですね。たとえ意図的に作られた状況であると頭では理解していても、心拍数が上がります!受講していたほとんどの方が同じ状況だったようで、生読みを想定したものだったため、事故多発…。そもそもがそのためのレッスンなのですが、かなりメンタルに負荷がかかるレッスンでした。

このレッスンで学んだことは、どんな状況でもいつも通り振る舞うこと。そこで問題になるのがこの「いつも通り」です。いつもやっていることなので、無意識すぎてこういう時何がいつも通りかわからなくなります。ブースに入ったら、原稿を確認。枚数、順番、読めない文字など、ざっと目を通し、必要があれば確認する。ヘッドホン、マイクなど異常ないかも確認。そして大事なことは、ナレーションを読むにあたって何か問題があり、自分の遂行すべきことができない場合は、ちゃんと「できない」と言うこと。問題が発生した際に、フリーのナレーターは立場が弱いため、結果としてナレーターのせいにされてしまうことがあるそうで、先回りしてカバーできることがあればする、主張すべきことは主張し自衛する必要がある、ということでした。基本はチームなので、スタッフの方も最初から陥れようという意図があるわけではないですが、不測の事態だからこそ、どんな風に人が変わるかわからない…、ということもあるのでしょう。だからこそ、何があっても「いつも通り」に対処できるようにしておくことが大事なのだと思いました。

頭に入れておけば意外と対応できるものだ、とトビーさんは仰ってましたし、今活躍されているナレーターの方々は、生読みだけでなく恐らく大なり小なりこうしたイレギュラーに遭遇したことがあり、かつそれに対処されてきたのだと思います。読みの技術はもちろん、こうした現場での対応がとても重要なんですね。ナレーターにはメンタルトレーニングも必要なんだなと思いました。トラブルでも慌てずどっしりと構えていられるようになりたいです。引き続き頑張ります!トビーさん、狭川さん、本当にありがとうございました!