新人ナレーターも新入社員もコピーが基本

学ぶことの語源を「真似ぶ(まねぶ)」とする説がある。

上手い人を真似ることで技術の習得や上達につながるという訳なのだが、そもそもそのやり方を間違えているとしたら?
今回の「コピーと表現の準備」は、その気づきを得るための授業だった。

事前課題だったナレーションのコピーは、「同じように喋る」というものなのだが、私はそれっぽく喋っているつもりになっているだけで本来聞くべきところに耳を傾けていない、コピーもどきになってしまっていた。
同じように喋るためにはまず正しく聞き取ること、そのためには先入観をなくすこと。
この二つに気づかなければ、どんなに練習をしたからと言って何も身につきはしないのだ。

イチゴ味のシロップが「シロップ的イチゴ味」であるのに、実際の苺の味を再現しているかのように思い込んでしまって、本来の苺とは別物だと気づかないようなもので、思い込みや先入観が見たまま聞いたままの感性を妨げてしまっている。
授業では、先入観をなくそうということで右脳を目覚めさせるワークをいくつかやってみたけれども、私の右脳からは桜島よろしく煙が噴き出してゆく。
機動値カンストの左脳とは違って、朝日が出てから起きてきて夕日の前に寝てしまうカメハメハ大王的右脳を、どうにかして前に出さなくては。

先入観を取っ払って音声を聞いてみると、音の高低や語尾の処理、以前よりもどこに気をつけるべきかが見えてくる。
次回はイチゴシロップにならないように、本物の苺を目指さなくては。

!aknas inibuoyius ahiaknok  土曜コア 大島