脳のミスリード

土Nの山岡かずみです。
今回は、山上先生のコピー論でした。
私は、以前のコピー論で、抹殺したい思い出があります。
初めてのコピー、四本木さんのコピーを毎日たっくさん練習してきたのに、
実際のレッスンでは、2行ほどしか聞いてもらえず、山上先生にぜひ全部聞いてくださいとお願いしてしまったこと。
じゃあ、アフターバーズでみんなに聞いてもらえば?と言われ、
皆さんの前でやったことがあります。
山上先生の感想は、「こんなコピーじゃさ、10%くらい?いやそれ以下だよ。君はコピーを全く理解していない・・・」でした。
その時はとても悔しく、ただただ恥ずかしい思いをしました。
しかし、今思えば、なぜそうおっしゃったのか?自分がどんなに形だけのコピーだったのか。痛いほど分かります。
その思いがあったから、今回は、全て音でまっすぐ捉えようと何度も何度も手本を流し、細かいところはスロー再生し、コピーに取り組みました。
また、しかし、今回も2〜3行で感想を頂くことになりました。
自分流が出過ぎていると。
自分流を度外視して練習に取り組んだはず!緊張もしていたが、なぜだ?
そのあとのレッスンで、その理由がどんどん明らかになりました。
脳が、まだ、ミスリードしていました。
こうであるはず!(先入観)、が邪魔をしていました。
練習するにつれ、売れっ子ナレーターの方の生理は分かってきているつもりでした。
その方の癖を盗んでちょこちょこ入れ込んでいくようなコピーはしていないつもりでした。
つもりはこわい。
いざとなると私のRよりLが邪魔を。
売れっ子ナレーターの方は、もうスクール在籍中から現場へ出られ、強制的に知識が増え、視野が広がり、そのうちに番組に求められている生理を理解し、さらに求められる存在になっていかれた。では、自分は?
山上先生のお言葉、「コピーは自分の課題を見つけ出すものだ」!
私に出来ていることは、ある程度の発声・滑舌、原稿によっての型ができてきていること。
そして、自分が一番自信がなかった山岡の自分流があること(ダサくなりがちですが)。
じゃ、課題は何か。コピーを突き詰めて、プロの現場の技や生理を自分に落とし込んで武器にすること。
とことんやるっきゃない。
山上先生ありがとうございました。