サンプルはいくぶん湿度高めです。

ボイスサンプルを録ってきました!アドバンスの長谷川りかです。
バーズや別のスタジオで1期に1回は録ってきたのですが、実は4期目にして初のビジネスコースでの申し込み。自分を知るサンプルにしました。
わりと最近まで、バーズで録る=がっつり営業用のサンプルにしたい!という気持ちに囚われていたのですが、山上さんの
「営業用って言われると、録っててここ振り切りたいなぁって思っても、やらない方がいいって抑えなきゃいけないことがある。自分を知るサンプルって言ってくれたら、遊べるところや振り幅が広がったりもするんだよ」
という主旨の言葉に目からウロコが落ち、ひとつ解き放たれたのでした。
「あれ、カウンセリング初めてだっけ?何度もやった気がしてた」という山上さんの心強い言葉でカウンセリングがスタート。
その日メガネ男子デビューを果たした山上さんは、マインドマップで発言や情報をまとめあげ、「どんな原稿をやりたいの?」「よし、これは?」と鮮やかに提案。それがまた的を射た提案で、私が自覚している以上に汲み取って形にして下さること多数。
山上さん「この原稿どう?良くない?」
私   「おおっ、この落ち着きと漂う色気!こういうのが読みたかったんですー!」
山上さん「一応これ本命ね。これ読めたらかっこいいよー!読めたらね!」
みたいな。
そして収録の日。
今までの経験から、同じ条件でリテイクを繰り返しても満足のいく表現ができることはあまりないと学んでいたので、これが今の自分と意識しながら、リテイクを求めずに録っていただきました。
そんな私に、山上さんは曲を変え原稿を変え、ここでもまたたくさん提案して下さいました。
私は音に影響を受けやすいので、そういうタイプは自分で音楽を持っていった方がいいとのお話でした。
自分から「もう1回お願いします」と言わないのは、良いこととは限らないと思います。
山上さんの背中を見ている間に、こう表現した方が良かったな、と感じたところもありました。
でも、最初からそう表現したりイメージしたりができなかったわけで、それをそのまま形に残しておこうと思ったのです。後から思えば、わざわざサンプルで残さなくてもという気もしますが・・・極端すぎたかな?
今回は、ビジョンとか営業とかそういう段階ではなく、かつまっさらで臨もうという意思があったので、まっさらが行き過ぎて提案も希望もないに等しく、山上さんにおんぶに抱っこでした。
どうなのそれは、と思ってしまう臨み方だったのですが、がつんとした主張や意志や考えなく助けを求めるなんて、今までの私にはできなかったことです。リテイクをお願いしないことも。
そんなふうに力を抜く度合いが半端なく、ずるりと寄りかかってしまうような、極端な状態で臨めたこと自体、私にとっては不思議体験で、経験できて良かったです。でも1回でいいです。
次は自分の足ですっくと立つ姿勢で申し込みます。
余談ですが、たしかボイスサンプル論の時に、「俺ずっと思ってたんだけどさ、みんなサンプル録った後にうまくできなかったとかへこんでて、ずいぶん自信あるんだなと思って。そんなに自分が上手いと思ってるんだなぁって」とめちゃくちゃピュアに放たれた山上さんの言葉に、一同苦笑い。私を含む大半のメンバーに心当たりがあったようです。
その日のアフターバースで「あの言葉で気が楽になった」と言っている子がいて、あぁそうかもと笑い合ったことがありました。
準備ができていないから、どの道を選んだらいいかわからないから、もっといろいろ見極めてから、自分を知ってから、などなど、ナレーターとしてのビジョンが見えていないと、バーズのサンプルをためらう理由はたくさん挙げられると思います。
でも、これからも何度も録るうちの1回と捉えれば、ふっと要らない力が抜けて、気負いで見えていなかったものが見えたり、自分がいま立っている足下が見えたりするかもしれません。私はそうでした。
最後に、力が抜けすぎの私を受け止めて熱く優しくご尽力くださった山上さん、帰り際に階下に降りてきて言葉を交わしてくださった義村学長、どうもありがとうございました!
長谷川りか

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