ニコフビッチの穴@ニコフビッチ

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なんちゅうフリじゃ~、鹿せん~!
というわけで、無理やり、ニコフビッチvsアドバンス、文学的アプローチ(?)。
題して・・・「ニコフビッチの穴」
ニコフビッチ。この春から晴れてアドバンスに配属。
つーかアドバンス、なんじゃこるぁ~! ついていけねぇ~、こるぁ~!
ニコフビッチ、のっけから、講師の方ばかりでなく、同じ生徒の方にも怒られたり・・・こえー・・・コワいよアドバンス・・・(うそかも)
ニコフビッチ、フリー歴5年。といっても、いくつかの事務所に窓口になっていただいたり。なんとなく食べていられたり。
そんなある日、やや慣れ親しんだはずの長方形の部屋の中・・・
「キミ・・・終わるよ」
薄闇の中、耳元の囁きの主は、人間の足程の大きさの、色白のナメクジ・・・
「いーーーやーーーー!!!」
ヘッドフォンふっ飛ばしーの両手で耳をふさぎ、椅子ごと勢い良くひっくり返り、あまりの驚きと多少の恐怖に壁まで後ずさり、といっても、狭い・・・この部屋は、狭いのです・・・
ナメクジは、ヤツら特有のにじり寄りをみせながら、つづけます。「同じ所に留まるのが、いちばんリスキーなのよ」
ニコフビッチ、昔読んだチーズの話を思い出す。人間の足程の極大色白ナメクジに言われて思い出す。
「ボクは・・・どうすればいいんだい?フラニー?」
フラニーはそれ以上何も語らない。
そういえば、ニコフビッチ、思う。ここ2年ほど、同じような環境で、人づてに人のお世話になり、そして何となく、若くして(?)下り坂に差し掛かってきている気もする昨今・・・私のピークは、もう過ぎたのでしょうか?
「あなた・・・まだ始まってもいないのに、クスッ。うにゃ」
フラニーは、彼の考えを見透かしてでもいるように、上品に、とても上品に笑った。よく見ると、えくぼが愛らしい。むむ・・・この色白の小動物は、敵なのか? 味方なのか?
ニコフビッチ、まだ誰にも知られていない。wikiっても、ニコフビッチ・・・該当なしだしなぁ。いやいやそんなことじゃなく、「テレビナレーターになりたーーい!」と世田谷の中心で叫んだはずが、いつの間にか生活することに追われていたのでは。そして、何もしないうちに、終わろうとしているのでは・・・
「行こう、フラニー」
いてもたってもいられなくなったニコフビッチは、フラニーを連れて、独り立ちしようとする者を受け入れるというナレーター虎の穴○ーズの説明会に乗り込み、そこであの、売れる為の17か条なるものを提示される。
ふんふん・・・ぬぁに?! 営業?運?決断?勢い?
営業・・・けっこうヒト任せ~。あんまやったことないから、やり方もよくわかんな~い。
運・・・いつでもウェルカム、でも来ない~。
決断・・・優柔不断~。そんな自分が嫌いじゃな~い。なにか?
勢い・・・運は勢いが? ガッデム、フラニー。
フラニーとニコフビッチは、これも勢いと試験なるものに臨み、めでたく入所を許されたものの、こるぁ~! ついていけねぇ~! 言ってることが、理解出来ねぇ~! なんかみんな、こえ~!(ちょっとホント)状態から始まって、頭越しに飛び交う謎のやり取りに、授業+心眼の席で必死に食らいつこうとすれば、家にいたってなんだって、フラニーもニコフビッチも以前と比べてなんだかとても忙しく、すれ違いの毎日。
ごめんよフラニー。
ほぼ毎授業後に流される、クラスの誰かのサンプル。なにぁ?! か、かっこいい・・・アドバンスでは、皆のプレーに触れる貴重な時間。さらに、ベルベッターズなる方たちのサンプルなんかが流れてくれば・・・鼻から血が出たり出なかったり・・・(出るんだけど)
そんな血を吹いてばかりのある日、フラニーが家を出ました。
置手紙には、ナメクジが這ったような字で、こう書かれていました。
「おわかれです。さあ、じぶんのあしでたつのよ。わすれないでね。あなたはまだはじまったばかりよ。追伸・・・おんがえし、してね」
突然現れたフラニーは、そうか、鶴だったのだ!(注・恩返しする方が、鶴である)
ニコフビッチ、この春から、飲むこと中心に、奮闘中。
ひたすら飲むだけで、ホントウの春はまだ・・・こんなんで、良いのだろうか・・・
(この物語は、フィクションです・・・って、なげーよ!)

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