新人ナレーターが売れるためにできる手段とは

20期・春コアの杉田です。
ついに今期コア最後の授業。
半年間走り続けてきたコアも、気が付けば最終回です。

そんなコア最後の授業は、畠山Mgによる「強みを探す」。
まさにバーズらしい、本質を突きつけられる授業となりました。

今回の授業は、事前に各自が
・得意なジャンル
・やりたいジャンル
の原稿をそれぞれ準備して臨みます。

まずは、畠山Mgが今期のために作成してくださった最新スライドを使いながら、「強みを探すとは何か?」についての講義からスタートしました。

開口一番、こんな問いが投げかけられます。
「皆さんはナレーションが上手くなるためにバーズへ来ていますか?
それともナレーターとして売れるために来ていますか?」

もちろん私の答えはひとつ。
売れたい。
私はそのためにバーズへ通っています。

畠山Mgは続けます。
「皆さん、目的と手段が入れ替わっていませんか?」
バーズでは様々な講師の方々からナレーションを学びます。
技術を学び、知識を増やし、少しずつできることが増えていく。
その過程で、いつの間にか「上手くなること」そのものがゴールになってしまうことがあると。

しかし本来の目的は違う。
売れるナレーターになること。
そこを忘れてはいけないと教えてくださいました。

では、売れるナレーターになるために必要なものは何か。
それが今回のテーマである
「強み」

そもそもなぜ強みが必要なのか。
もし「上手い人」が売れるのであれば、世の中のナレーションが上手い人全員が売れているはずです。
しかし現実はそうではありません。

もちろん一定以上の技術は必要です。
ただ、その先で求められるのは
「この人を使いたい理由」

新人である自分が選ばれるには理由が必要なのだと教えてくださいました。

畠山Mgは、実際にマネージャーとしてボイスサンプルをどのように聴いているかも説明してくださいました。

売れるボイスサンプルとは、
強みを形にしているサンプル。

ボイスサンプルは単なる技術発表会ではありません。
「なぜ自分を使う価値があるのか」
を伝える商品開発そして営業ツールです。

そこが曖昧だと、どれだけ上手くてもその他大勢の中に埋もれてしまう。
ジャンルを並べて
「どれか良いのありませんか?」
というサンプルでは弱い。

明確な意志を持って、
・原稿
・BGM
・ジャンル
を選ぶことで、その人らしさが見えてくる。

そうすることで
「この人なら番組を面白くしてくれそう」
という期待感につながるのだそうです。

では、その強みはどこから生まれるのか。
・趣味
・特技
・資格
・専門知識
・経験
・失敗談
・コンプレックス
など
こうしたものも立派な武器になるとのこと。

特に印象的だったのは、
「コンプレックスは強みになりやすい」
というお話です。

自分ではマイナスに感じていることでも、他人から見ると面白い個性になることがある。
それを面白く料理できれば、強力なフックになる。
この発想は非常に新鮮でした。

ベテランには知名度や実績があります。
では新人の武器は何か。

それは、
「この人、なんか気になる」
「何かやってくれそう」
と思わせること。

現場もマネージャーも、
「自分が面白い人材を見つけた」
という喜びを感じたいのだそうです。

だからこそ、
この期待感を生み出すことが大切なのだそうです。

そして、講義の後は実践へ。
各自が準備してきた
・得意なジャンル
・やりたいジャンル
を読んでいきます。

畠山Mgは一人ひとりの声や表現を聞きながら、
・どのジャンルにハマりそうか
・どんなプレイが魅力になるか
・どんな技術が必要か
を丁寧にフィードバックしてくださいました。

さらに後半では、畠山Mgが用意してくださった原稿を使って実験的なチャレンジも。
・原稿の文意と真逆に読む。
・情報原稿を毒っぽく読む。
・真面目な内容をあえてバラエティ風に読む。
すると驚くほど印象が変わります。

「そんな読み方があったのか!」
という発見の連続でした。

同じことを繰り返していても引き出しは増えない。
だからこそ大胆なチャレンジが必要。
この考え方は非常に刺激的でした。

印象に残った言葉もたくさんあります。
・まずは自分から提案する
・面白いことをやってくれそうと思わせる
・フィードバックは試して初めて意味がある
どれも「売れる」という視点から考えると腑に落ちるものばかりでした。

そして授業を見学されていた義村学長からもお話をいただきました。
特に印象的だったのが、
バーズでもよく出てくる
「ド頭マックス」
この言葉の理解も深まりました。

学長は
最初の一撃で聞き手の想像を超えられるか。
8~9割の人には刺さらなくてもいい。
1割の人が
「面白い!」
と思ってくれれば可能性が生まれる。

新人が埋もれずに生き残るためには、その勇気が必要なのだと教えてくださいました。
今回の授業は、技術を学ぶことに夢中になるあまり、いつの間にか忘れかけていた本質を思い出させてくれる授業でした。

ナレーションが上手くなることは大切。
でも、それはゴールではなく手段。

その技術を使って、
「この人を使いたい」
と思わせることが目的です。

コア最後の授業で、この大切な視点を改めて教えていただけたことは本当に大きな収穫でした。

これからボイスサンプルを作るうえでも、学びを深めるうえでも、
「上手い」だけで終わらず、
「選ばれる理由は何か?」
を考え続けていきたいと思います。

畠山Mg、義村学長、貴重なご指導をありがとうございました!

いないのに話題にされる人 19期コアクラス藤沢実穂

1年前の入学説明会後、コアクラスを見学した。

ちょうど先日受講した、畠山さんの「強みを探す」回だった。

そのとき、7人くらいの生徒がいて、

その中に後に知り合う宮澤さん、今崎さんがいたのを覚えている。

見学者もたくさんいる中、堂々としていて、

声も出てて、個性的だなぁと思ったから。

しかし、あとのことはあんまり覚えていない。

きっとそんなものだろうな。

近頃なんでもすぐ忘れてしまう自分が

その二人のことだけは覚えていた。

人の記憶に残ること、思い出してもらうことの難しさを

勝手ながら実感した。

そして、今度はそのとき見学した授業を自分が受講する番がきた。

一年前と違ったのは、スライドを畠山さんが作ってくださっていて、

論理的でとてもわかりやすかったこと。

胸にサクッと鋭く突き刺さったのは、

「上手い人ではなく、使いたい人になる」

という言葉。

このことは忘れてはいけなかったのに、

いつの間にか、悪い意味で上手い人になろうとしていたな、と。

あぁ、私ってば!なんだか突き抜けきらない私ってば!!

と思って聴いていた。

「使いたい人」になるには、

やっぱり「記憶に残る人」になっていなきゃだし、

「思い出される人」になっていなきゃならない。

技術は淡々と、虎視眈々と続けていけばいいけれど、

その先を今後はしっかりと、

それこそ虎視眈々と淡々と、逃げずに考えていかなきゃなと。

1年前の記憶に残る畠山さんの「強みを探す」回。

そのときよりスライドも加わっていて、

伝わりやすく進化していた。

入学して1年になるが、

当初はぼんやり受け流していた言葉の数々が刺さるようになったのは、

少しは進めている証拠なのかもなとも思いつつ、

講師陣である現役で活躍するナレーターの方々も、

今なお進化しているんだろうなと、

容易に想像できて身が引き締まる。

がんばろ。

最後に。

コアクラスが始まってから半年間。

一緒のクラスで関わってくれたみなさま、

ありがとうございました!

そして講師陣のみなさま、

バラエティやストレートの基礎をとことん教えてくださり、

感謝しております!!

クラスの終わりは毎回ちょっと寂しいですが、

次は藤沢、ブランディングに進みます。

引き続きよろしくお願いいたします!

キャッチコピー??

こんにちは。春20期コアの川村です。

今週のレッスンは畠山さんの授業
「強みを探す」でした。

今回は授業後のアフターバーズで質問したキャッチコピーについて書こうと思います。

~キャッチコピーは大切~

やはりキャッチコピーは大切!とのこと!
キャッチコピーが魅力的ならその人自身に興味が湧くし、それがあることで自分のナレーションの方向性が定まることもあるのだとか。

確かに!
自分を表現できる一言があれば、ナレーションも自然と変わってきそうです。
逆に自分で自分を表現できないなら、ナレーションもどういう魅せ方をしたらいいかわからなさそう。
まさに今の僕の状態…!泣

~ポジティブなものでなくていい~

寧ろ「自虐を絡めたものは面白くなる」のだとか。
逆にポジティブなものは周りと同じようなものになりやすく、つまらなくなる確率が高くなるとのこと。

そのため自分のコンプレックスや自虐を絡めると個性が出て面白くなりやすいのだとか。

逆だと思っていました。
ポジティブだけがこの世の正義かと…。
いけませんね、視野が狭くなっています。

~記憶に残る~

良いキャッチコピーは人の記憶にも残ります。
アフターバーズの場でも、面白いキャッチコピーがいくつか話題に上がりました。
まるでひとりでに歩く名刺のようです。
キャッチコピーは強力な武器にもなります。

~失敗談~

以前、自分のキャッチコピーを言うタイミングがありました。
その時の僕は、キャッチコピーなんて用意していません。
丁度筋トレにハマり週7でジムに通っていました。
しかし、まだ通いたてで身体が細い状態。
なのに

「マッチョ道を突き進む川村です」
みたいなことを言ってしまいました。

すると、聞いてる人の顔は
「???(え、細いけど?寧ろごぼうやん?)」
って顔をしていました。

急いで「あ、いや!今毎日ジムに通っていまして!今筋トレ頑張ってて…」
なんて言い訳をする羽目に…。

ちゃんと考えていないキャッチコピーだと周りも自分もしっくりきません。
自分がナレーターとして、商品としてどう見られたいか、魅せたいか。
ちゃんと考える必要がありそうです。

~最後に~

でも、キャッチコピーって難しいですよね泣
迷走状態に入りそうだったので、一旦Alにも考えてもらいました。↓
●実力はこれから。クセはもうある。
●声はいい。使い道は募集中。
●人生迷子、声だけナビ。
●特技:声。趣味:声。たまに迷走。
●まだ何者でもない。だが、声は出る

?????
AIにも迷走してるって言われてる???
????

でもこれは避けて通れない道。
キャッチコピーすら考えられずに自分の魅せ方なんて考えられません。
自分を深掘りして、自分と向き合い、声と向き合い、人が興味を持つようなキャッチコピーを考えていこうと思います。

「声で表現するって、やっぱり楽しい。」

20期コアクラスの平井です。

昨日で春期コアクラスが終了し、あっという間の約5ヶ月間だったなと感じています。
振り返ってみると、たくさんのことを学び、試行錯誤しながら過ごした春期でした。

今回は、その中でも特に印象に残った、鈴木省吾さんの「CMの立ち位置」という授業について書かせていただきます。

TVナレーションもTVCMのナレーションも、どちらも「声を使って伝える仕事」ではありますが、改めて、その表現方法は全く違うのだと感じました。

そして、講義の最後の方に受けたこのレッスンで、私は久しぶりに、声を使って表現することの楽しさを思い出しました。

私は、ナレーションには基本的な「型」があると思っています。

まずその型を身につける。
そのうえで、自分の中にある感情や感性を引っ張り出して、声という楽器に乗せていく。

表現というものは、人それぞれが持っているもの。
同じメッセージを伝えるとしても、何を感じ、何を伝えたいと思うのかによって、その人にしかできない表現になるのだと思っています。

今回の授業では、まさにそこを存分に出していくレッスンでした。

「自分はこのメッセージを、何を思って伝えたいのか。」

そこに向き合っていく中で、体の中にしまっていた感性を、もっと自由に声へ乗せていいのだと改めて気づかされました。

私はありがたいことに、CMやVPなどのお仕事を経験させていただく機会があります。

だからこそ、今までの自分にはない表現の引き出しを増やしたいと思い、スクールバーズの扉を叩きました。

入塾してからは、これまで自分が経験してきた表現とはまた違う、テレビナレーションというジャンルを学んできました。

正直、今でもとても苦労しています。

「どうすればいいんだろう」
「何が正解なんだろう」

と模索することもたくさんあります。

だからこそ、入塾してからある程度の時間を学んだ今、最後の方に受けた省吾さんの授業で、

「ああ、声を使って表現するって、やっぱりこんなに楽しくて、ワクワクすることなんだ」

と思えたことが、とても嬉しかったです。

もちろん、それまでの授業が辛かった、苦しかったということではありません。

いろいろなことを学び、試行錯誤してきたからこそ、今回、自分の中にある感性を改めて思い出すことができたのだと思います。

「もっと自由に、自分の中にあるものを声に乗せていい。」

そう思えた、素敵な時間でした。

省吾さん、ありがとうございました。

自力で考え、自力で調べ、自力で学ぶ

お疲れ様です。コア春第20期生の中尾征司です。

今年4月に入学して早くも半年。
昨日は今期の最終授業、畠山マネージャーによる「強みを探す」でした。

まだ今週末の授業も残っておりますので詳細は控えますが、
まずはスライドを見ながらバーズに通う目的について改めて問われ、その目的を実現するための方法を学びました。
さらに、自分の得意なジャンルと挑戦したいジャンル、それぞれの原稿を読み、アドバイスをいただきました。

アフターでは、私の質問に対して学長や畠山マネージャーから率直なご意見をいただきました。
そのお話を通じて、自分自身が無意識のうちに、これまでの会社員としての経験から、失敗を避け、誰かに正解を求めようとする考え方にとらわれていたことに気づかされました。

私は仕事柄、多くの会社経営者、個人事業主の方からさまざまなご相談を受けます。
「どうすればよいですか?」
「これをやっても大丈夫ですか?」
といったご質問をいただくこともありますが、本来、経営方針を考え、最終的な判断を下すのは経営者ご本人です。
昨日のお話を聞きながら、自分もまた、誰かに正解を求めるような質問をしていたのではないかと感じました。
ナレーターとして売れるために、自分の強みを自力で考え、自力で調べ、自力で学ぶ姿勢が必要なのだと改めて学びました。

日頃からご指導をいただいているにもかかわらず、自分の根底にある考え方はまだ十分に変わっていなかったことに気づかされた貴重な時間でした。
学長、畠山マネージャー、ご指導いただきありがとうございました。

来期もどうぞよろしくお願いいたします。

個性的ないい感じのナレーションとは

長雨が続いております。
真夏の日差しは文字どおり影を潜めたものの、湿度が高いので体感的には結局暑い。
と思いきや、突然秋のような気温になったり……。
半袖で出れば寒く、長袖で出れば暑い。
どうやら天気のほうも「なんとなくいい感じ」でやっているようです。
20期・春コアの杉田です。

さて今回は、省吾先生による「CMの立ち位置」の授業を振り返ってみたいと思います。

事前に配られたのは、数本のCMナレーション原稿。
「なんとなくいい感じにプレイできるように」
とのこと。

……なんとなくいい感じ。
なんでしょう、この簡単そうに見えて、ものすごく難しい注文は。

しかし授業が進むにつれて、この「なんとなくいい感じ」という言葉の奥深さを思い知ることになります。

バーズの講師のみなさんは、それぞれに魅力的でいらっしゃいます。
中でも省吾先生は舞台出身ということもあり、そこに居るだけでも伝わってくるようなオーラのある方です。

授業冒頭、先生は、
自分なりに大事にしてきたものがある。
今回はそれを、CMという短い原稿を使って紹介したい。
と話してくださいました。

では、その「大事にしているもの」とは何なのか。
それは、自分がどうしたいか。

原稿や映像を見て、自分は何を感じたのか。
そして、自分はどう感じたのか。

まずはそこから始める。
実際にやってみた結果、思っていたものと違う表現が出てくることもあります。
そのときは修正すればいい。

大切なのは、「言い方」を探すのではなく、
まず、自分がやりたいプレイをやってみること。

不慣れな原稿や、どう扱えばいいのかわからない映像に出会ったときも同じ。
「どう読むのが正解なんだろう?」
ではなく、
「自分はどうしたい?」
から始める。

そして、やりたいことを実現するために技術が必要なら、発声や滑舌を鍛える。
技術は表現を縛るためのものではなく、
自分のやりたいことを実現するためにある。
ということなのだと感じました。

「こう読みたい」
「ここに間を作りたい」
「こんな雰囲気にしたい」
自分の中に具体的なイメージを持つのも、もちろんOK。
ただし、実際に声を出したとき、イメージ通りにならないこともあります。

そこで先生が大切にされていたのが、
その瞬間に生まれたものを捨てないこと。

同じ原稿を、同じ人が、同じように読もうとしても、まったく同じプレイにはなりません。

声を出した瞬間に何かを感じ、その感覚によって次の言葉が変化していく。
その即興性を大切にする。

一方で、これまで身につけてきた「型」があれば、衝動的にプレイしても戻る場所があります。

まさに、守破離。
型を持っているからこそ、型を意識せず自由になれるのだそうです。

今回、特に印象に残ったのが、
言い方ありきでは、演出が鼻についてしまう。
というお話でした。

「ここはカッコよく言おう」
「ここは優しく言おう」
「ここで色っぽく……」
と、外側から「言い方」を貼りつけるのではない。

まず自分の中に、
原稿から感じたものがあり
それがあふれた結果、その言い方になる。
先生は、そういうプレイを大切にされていました。

先生は、
ナレーターは素材を提供し、それを先方に料理してもらう。
とも仰いました。

きっちりプレイすることは必要。
しかし、固めすぎてはいけない。

カッコよくてもいい。
明るくてもいい。
ただし「カッコいい」「明るい」一つをとっても、人によって出てくるものは違います。

誰かの正解をなぞるのではなく、
自分がやりたいことを、気持ちよくプレイする。
そこに、その人ならではの素材が生まれるのだと思います。

ここから、一人ずつ実践です。
設定としては、
現場で突然原稿を渡されて、「とりあえず読んでください」と言われたらどうするか。
間も、時間も、演出も自由。

省吾先生の指導を受けながら、それぞれが自分の中に生まれた衝動を頼りに原稿へ向かいます。

先生は、一人ひとりのプレイを聞き、
「今、どう感じたのか」
「何をしようとしたのか」
を確認しながら、丁寧に言葉にしてくださいました。

先生が何度も仰っていたのは、
外へアピールしようとしない。
ということでした。
「表現しています!」
と外側へ押し出すのではなく、
まず自分の内側に感覚を作る。

その感覚がいっぱいになり、
結果として外へあふれてしまう。
そんな状態が理想なのだそうです。

出そうとするのではなく、出てしまう。
これができている人のプレイを聞いていると、不思議と言葉が「言い方」ではなく、
その人自身の言葉として聞こえてきます。

原稿に書かれている文章なのに、その人が今、本当にそう思ってしゃべっているように感じる。

先生のお話の中で印象に残った言葉を、自分なりにまとめると、
・瞬間瞬間、感覚で選ぶ
・感覚を自分の中で「波」として捉える
・感覚でいっぱいになった状態から声を出す
・出した声によって、さらに自分の中が変化していく
・演出は「方向づけ」程度に考える

プレイしている途中で感覚が変わったら、
変えてしまっていい。

予定していた表現を守ることよりも、その瞬間、自分の中で本当に起きていることを優先する。
先生は、そうした即興性を大切にされていました。

原稿を見て、
「こう読みます」
ではない。
言葉を自分の中で感じる。
そして、「言いたい」
となった瞬間に、言葉を出す。
出てきた感情に乗ってしゃべる。
感覚の塊のような状態から絞り出された声や、そこで偶然生まれた間を大切にする。
だからこそ、予定調和ではない表現になるのだと思います。

やらされているのではなく、
自分が、あえてそれをやっている。
そんな状態を目指す。

一人ひとりに、
「何を大切にしましたか?」
「今、何を感じていましたか?」
と確認しながら、その感覚をどうプレイにつなげるのか丁寧に教えてくださいました。

そして、重要なのが、
基本はポジティブに、ご機嫌でいること。
悲しみを表現していてもいい。
悩んでいてもいい。
でも、表現者としての自分は「ご機嫌」である。
だからこそ、その悲しみや悩みを表現として楽しむことができ、見ている人も楽しめる。

先生のやり方でプレイしていくと、
原稿に書かれた文章を「読んでいる」感じが薄れ、自分自身の言葉として聞こえてくる。

そして、「この言い方をしよう」
という発想から自由になっていきます。

言い方は無限にある。
そして、人によって感じ方は違う。
だからこそ、その瞬間、その人の中に本当に生まれたものが出てくると、聞いた人はドキッとする。
そうして出たプレイは予想できない面白さや個性、魅力があります。
先生は、その面白さを楽しんでほしいと仰っていました。

ナレーションを学んでいると、
「ここはこう読む」
「このジャンルならこのトーン」
「ここではこう間を取る」
と、どうしてもテクニックや「やり方」に意識が向きます。
もちろん、それらは必要です。
型を知らなければ、自由に崩すこともできません。

でも、「これしかできない」では、本当に表現したいものが出てこない。
いろいろなことを試し、さまざまな型を身につける。

そのうえで、原稿や映像から何かを感じ、自分の中に生まれたものに乗ってしゃべっていく。
その衝動から、ふいに出てきたものこそ、
人の共感を呼ぶ本物の表現になるのではないか。
先生のお話を聞きながら、そんなことを感じました。

今回の授業を通して、
「なんとなく」とは、何も考えないことではない。
発声も、滑舌も、型も、技術も身につける。
原稿や映像についても考える。
演出の方向性も持つ。
でも、いざプレイが始まったら、
自分の中で、その瞬間に生まれたものを信じてみる。
「どう言えばいいんだろう?」
と外側に正解を探すのではなく、
自分の感じたもの、内側を見る。
そして、そこからあふれたものを言葉に乗せる。

それができたとき、ただ原稿を読んでいるのではなく、
自分の言葉としてしゃべるナレーション
になるのだと思います。

テクニックや型をしっかり身につけながらも、それらに縛られず、自分の中から生まれたものを大切にできるナレーターになりたい。 「どう読もう?」だけではなく、「自分はどうしたい?」と問いかけながら、自由にプレイできるよう精進していきたいと思います。

省吾先生、貴重なご指導ありがとうございました!

13 September, 2026 15:30

お疲れ様です。20期コアクラス梅原です。今期のレッスンも残すところあと一回。今回は「CMの立ち位置」。鈴木省吾さんのレッスンでした。

省吾さんから教えていただいたのは、「自分の中で読みたいと思ったら読み始める。」

確かに、己の内側に何もないのに出力したところで、そこに何も生まれないのはごもっともです。

そして、思い切って省吾さんの世界に飛び込んでみることに。
省吾さんのやり方をトライしてみて、自分の感覚では、いつもより世界に没入している感覚がありました。

ストレートがベースのCM原稿でのファーストプレイ。そしてフィードバックをいただきました。

「ハムさんは出来てるのと確かに没入してる感じもするけど、俺の言ってるやり方でプレイできてるのか、できてないのか判断が難しい」とのことで、別のアプローチにトライ。

そして、「全てを削ぎ落として、素のまま読んでみて」とのこと。そこから色をつけてまたトライ。

削ぎ落として色をつけてトライする時に、ふと「怖い」という感覚を覚えました。これまで原稿を読む中で初めての感覚でした。でもそれは、「うまくいくできるのだろうか」という雑念だったなと思います。

その雑念も含めて一度手放し、削ぎ落としたところから、改めて色をつけてプレイする。

今回教えていただいたこのアプローチも、自分のものにして、これからの読みの手札のひとつとして加えていきたいと思います。

アフターでは、「報道番組を担当できるナレーターになりたい」という話をしたところ、省吾さんご自身の報道番組での現場のお話を伺うことができ、とても楽しい時間でした。

今回のレッスンでいただいたものを、また自分の中で試行錯誤していきたいと思います。

省吾さんありがとうございました!