8万円出せるか?

まずはとにかくポンッと抜ける!これがいかに重要か、バーズ3期目にしてようやく理解しました。土曜ネクスト、伊賀子です!
先日の山上先生による実践バラエティのレッスン。今までレッスンやボイスサンプルの打合せで先生が話してくれていた諸々のことが一気に蘇り、全てが一本の糸で繋がった感覚を得られたレッスンでした!
ついつい忘れがちになる「選ばれる」ということ。
普段からレッスンでは、面白い読みを求めて語尾や言い回しを工夫してみたり、コピーをしてオンエアの読みを取り込んだりと必死です。もちろんこれらは現場に行ったときに使える技術。「現場に行ったら」です。
今思えば当たり前のことですが、その現場に行くためにはまず選ばれないといけない!
・ レッスンで物事を広げ、気付いてやるプレー
・ 選ばれるためにやるプレー
・ 現場に入って現場を維持したり、次また呼ばれるプレー
これらはそれぞれ違うんだということを今まで意識していませんでした。ボイスサンプルやオーディションでは「選ばれる」というのを意識して、オーディションだからこういうプレー!とスタンスを変えなければいけない。考えれば分かりそうなことなのに、色々な言い回しに必死になりすぎて気付いてすらいませんでした。
「選ぶ」とは「ざっくりとした存在感」だということ、今回のレッスンでよく分かりました。声に特徴があったり、何かしらスタイルを持っていたり、ベテランナレーターのコピーが出来ていたりと、ざっくり“この人はこういう人”という「タグ付け」できる人が選ばれる。生々しく厳しい現実を表した先生の言葉、「オーディションはザーッと見て、フォルダにタタタタッと入れていくもの」。ザーッタタタタッ、という音に何だか胸が痛くなりました。候補にあがるフォルダに入れなければ、その他フォルダに入れられその先にチャンスはない。一生懸命色々な言い回しを練習しても選ばれなければ出すチャンスすらないのです。
「あなたに8万円出せるか?」
先生が分かりやすい判断基準を提示してくれました。そのプレーが良いか良くないかを判断するとき、自分がそれに8万円出せるかを考えればいいとのこと。マネージャーからすれば、ダメなど新人を送り込んでしまえば審美眼を疑われるので、稼げるどころかマイナスばかり。逆に、8万円(サンプル代)を出しても後々それ以上を返してくれそうなプレーヤーには8万円を出し、それで稼ぐことができる。現実的で分かりやすい。レッスンの録音を聞いたかぎり、自分に8万円を出せないのは明らかでした。
私は声に特徴もなければ、何かしらのスタイルもなく、完全にinその他フォルダ。クラスの中ですら、自分と同じレールでより上の人がいて勝てない。今の私に出来ることは、そのクオリティをもっと上げるか、全く違うレールにするか。選ばれないことにはどうしようもない。だからと言って、変なことをすればいいというわけではなく、しっかり自分の強みを生かせるところで戦う。もう一度しっかり「選ばれる」ということを意識して自分の出来ることを見直し、曖昧にならないよう文字にして分析してみます。8万円判断基準で、選ばれる理由を探します!
山上先生、すごく重要な、そしてとても分かりやすいレッスンをどうもありがとうございました!!
伊賀子

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