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バーズの『レ・ミゼラブル』裏話
バーズ3期目、土N小幡です。
今回、新年会『レ・ミゼラブル』のメンバーに加えていただき、いつもの優しい瞳ではなく、キラリと光る瞳の厳しい学長の演出の下、レッスンでは味わうことの出来ない芸能の世界を体験させていただきました。
お話をいただいたのは昨年12月上旬。今回は歌を歌うと言うことで、‘ソロは歌えますか?’との質問。それに対して、あろうことか‘声楽は一応勉強しましたが、舞台経験があまりないので自信がありません。’と、いきなりバーズ生としてあるまじき言動をしてしまった私。‘芸能の世界は厳しいです。自信がない人は、歌ってもらわなくて結構です!’という学長の言葉に、新年会に出られる貴重なチャンスを逃してしまった後悔で、悶々としていました。
その心の中を見透かされたのか、もう1度チャンスをくださったのは、、、学長でした。
‘オーディションをやりますから、『One day more』と『夢破れて』を練習してきて下さい。みんな強敵ですよ!’と。
その日、集まってきたのはプロのナレーターに声優、そして声楽家のそうそうたるメンバー。既に初顔合わせは済んでいたようで、どんどん歌の練習に入っていきました。ナレーションだけではなく、歌う声の響きも声量も半端ではありません。それに、歌に迷いがない。一緒に歌うと、当然自分の声は聞こえなくなるという事態に、呆気に取られていたのは多分私だけだったと思います。
そんな中、学長を悩ませたのは私たち音大組、、、音楽は楽譜を読むことから始めて、作曲家の意図を汲み取り、曲を組み立て仕上げていくという教育を受けてきたので、音楽に楽譜は必須アイテム。楽譜を片手に練習をするのが当たり前でした、今までは。ところが、これが学長を大いに困らせてしまったのです。‘楽譜は見ないで!!楽譜を追っているだけで、そんなの歌じゃないから。表現できないでしょ。’と、大きな課題、いや試練を与えられながらの練習とオーディションになりました。
その後、よの女史とのデュエットで、ファンティーヌにキャスティングが決まり、『夢破れて』を歌うことに。
よの女史は工場で働いているファンティーヌ、私は工場をクビになり、髪を売り、娼婦に落ちていったファンティーヌです。
よの女史は、低音から高音まで安定感のある声で、落ち着きのある読みをするプロのナレーター。ご一緒させていただくのは嬉しい反面、足を引っ張るのではないか?という不安から、学長に‘年内に1回お稽古して下さい。’とお願いしたのですが、その思いも空しく、‘そんなこと考える前に、声を出しなさい、声を!!!’と一喝されてしまいました。
年が明けてから、まずはよの女史とのデュエットの練習。
‘もっと声を出して!’‘そんな生温い歌い方じゃ、何も伝わらない!’‘表情をつけて!’‘目線は泳がないで、一点を見つめて!’‘目線は素早く移す!’‘そんな倒れ方じゃダメ!’、、、と、ダメ出しの嵐。それに加え、‘余興と言ってもクォリティ重視ですから、出来が悪ければ、当日キャスト変更もあります。’という厳しいお言葉。そして、両手で顔を被い、ため息をつき、‘タバコを吸ってくる’とベランダに消えていく学長、、、、、の背中を見送りながら、もう迷っている暇も凹んでいる暇もありませんでした。やらなければ!本番まであと10日。
最後の全体練習では、本番さながらの緊張感漂う中、今まで練習してきたことをメンバーの前で演じ、さらに仕上げていくための演出が加わります。‘ここで、多分お客さんはこんな反応をすると思うけれど、それに負けてはいけません。’ハードルが上がります。本番何があっても、とにかく真剣に演じ歌うことを求められます。
そして本番当日。
直前のゲネプロでも、学長の演出はギリギリまで続きました。
立ち位置、マイクワーク、入りからはけるまで、、、さらに‘音大組、『民衆のうた』英語で歌ってネ。’‘え?!・・・’覚えていないんですけど、、、なんて言えません。歌わなくちゃ!緊張感MAX。
いよいよ本番・・・・・
バーズの『レ・ミゼラブル』。
もう〜最っ高でした!!!みなさまからたくさんの温かい拍手をいただき、夢のような時間を過ごしていました。
こんなに刺激的で最高に楽しく、素晴らしい体験をさせて下さった学長、その体験をご一緒させていただいたメンバーのみなさま、そして温かい拍手を送って下さったみなさまに、感謝致します!!!
最後に、昨年12月、レッドカードで終了した山上先生の“殻破りop”、この日めでたく合格点をいただきました!
そして後日、学長からも。。。
ありがとうございました。

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