「天城越え」と涙

柿喰ケケ子 こと 木Bの 松坂貴久子です。
先日の山上先生オプション「行間イメージを表現する」では、ナレーターとして どんな思いで原稿に対峙するべきか…自分の甘さを まず思い知らされました。
「天城越えを歌えるようにしておく」との事前課題でしたが、カラオケでしょっちゅう歌っているので 曲の世界は解った気になっていました。そして授業でも、技巧的に上手く表現することにばかり気をとられていました。
当然誰にも何も伝わりません(*_*)
この歌詞の裏にどんな物語が隠されているのか…噛み砕いていきます。そして主人公の気持ちに寄り添おうとしますが、いざ自分の番になると やはり形にとらわれ、自分の中にある 在り来たりな表現の中から何とか上手く見せようとしてしまいます。
やはり誰にも何も伝わりません(*_*)
何度目かの私の番になり、「これが最後!」との思いで、事務所の窓越しに見える緑の高台に向かって歌いました。と その時、
自分が主人公の女性になり、目の前の緑の高台が 確かに燃え盛る天城の山に見えたのです!
「あなたとぉ~越えたい!天城越え~♪♪♪」
少年を思いながら歌い、何故だか涙が溢れたのです!!!自分でも驚きました。
そしてもっと驚いたことに、初めて回りの皆が拍手をしてくれたのです!
技巧的にはメチャクチャだったと思います。でも、いえ、だからこそ、
「人が思わず感動するって、どういう時だろう?その感動が波動を生むってどんなことだろう?」
ということが、解った瞬間でした。
天城を越えるには、表現者として自分を越えなければなりませんでした。
山上先生、ありがとうございまし\(^_^)/
柿喰ケケ子でした。

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