交換留学 1日目

おはようございます。
土曜ネクストの徳川です。
振り替えで金曜に参加させていただくことが多く、土曜の皆さんとなかなかお話が出来なくて申し訳ありません。
先日、義村校長から頂きました、藤原啓治さんのAIR AGENCY付属養成所の交換留学制度にてレッスンを受けさせていただきました!
今回参加させていただいたレッスンは約7分くらいのシーンを使ってのアフレコ実習でした。
台本が配られまして、藤原さんから実習の進め方について説明がありました。
「まず2回を音あり(BGM、ボイスあり)で見る、さらに1回は音なし(消音)で見る。この3回の通し見でいかに多くの情報をつかむかが大切。」
早速、通し見一回目がスタート。映像とタイムを見ながら台本に目を落とすと、台本にはタイムが書かれていない?!
慌ててタイムを書き込む。
その間にシーンは進む。
聞こえてくる台詞で今はどのシーンかを判断する。
映像を見て台本のどのあたりか分かったらまたタイムを書き込む・・・
あっという間に1回目の通し見が終わりました。
ト書きにもろくに目を通せず、わたわたしている間に終わってしまいました。
音ありで見せていただいたので良かったものの、音なしだったら完全に迷子になっていました。
現場ではもちろん音なしで見て、テスト→本番の流れでしょうから、いかにやることがたくさんあるかを思い知らされました。そしてとんでもなく集中力が必要なんだなと思いました。
3回の通し見の後、実習スタート。生徒の皆さんが3班に分かれて、キャスティングされた役で各班ごとにマイク前でシーンに合わせて声をあてていきます。登場人物は5人だったのですがマイクは3本。
自分の役の台詞の時はマイク前に立ち、出番がないときはマイクから外れる。マイクワークも軽やかでした。
今回の実習で、藤原さんがよく言葉にされていたのが「パッション」でした。
収録現場ではテレビから聞こえる以上に大きな声を出している。
パッションで乗り切る。
パッションの替え玉お願いしますよ。バリカタで頼みますよ。いや、粉落としで。
と各班がプレイする前に必ずパッションと言われていました。
パッション!パッション!と聴きながら、私は、山上先生がレッスンで仰っていた「胸をうつ」ことを思い出しました。
見ている人、聴いている人に何かを届けなければいけない。
そのためには自分の中に何らかの気持ちが芽生えていなければ、届けるものがない。
もっと物事に対して自分がどう感受したか、引き出しを増やさなくちゃいけないと思いました。
各班2回ずつのプレイが終わりまして、私もプレイに参加させていただきました。
プレイ後に藤原さんより、教えていただいたのがナレーションと違うところ。
一つは、「!?」や「くっ!」などの息のアドリブ。
日常生活では重いものを持つときに「ふんがー!」と言う人はいないけれどアフレコの現場ではそれをする。
つまり重いという特質を感じさせるために息のアドリブを入れる。こうすることで表現に立体感を生まれるそうです。
もう一つは、相手との距離感。
相手との掛け合いのシーンは、自分と相手の距離によって声の距離感が変わるということ。声を張り上げても誰かに向けているから、遠いのか近いのかがはっきりと分かる。
ナレーションは声を張ってても対人ではないからすべてが近くに聞こえてしまう。
私がさせていただいた役も、声を張り上げるシーンがあったのですが全くその通りで、距離感など分からずにやってしまいました。振り返ってみると確かに近いなと思いました。
そしてキャラクターがこちらを向いているのか、背を向けているのか、下を向いているのかや、喋りながら顔を上げるシーンなど声の方向性をいろんな方向に向けられる力が必要と思いました。
普段の生活から、自分の声の方向性についても観察しようと思いました。
最後に、藤原さんのお話の中で、印象に残ったお話を紹介させていただきます。
ある人が言っていたんですが、人にはいろんなツマミがありまして・・・
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たとえば、ボリュームを大きくしてくれとお願いしてもほとんどの人はボリュームのツマミだけを大きくしてしまう。
こっちがボリュームを上げてと言ったのには意図があって、実はボリュームだけではなくてそのほかのツマミも一緒にあげて欲しい。だけども、他は一切いじくらずにボリュームだけを上げてしまう。
ボリュームと感情のツマミは別。人にはいろんなツマミがあって、嬉しいけどちょっと悔しい、認めたいけど認めたくないということもツマミをうまく調整すれば出来るんじゃなかろうか。電話してるとき、声が小さくてもケンカできるでしょう。
皆さんもいろんなツマミをいじくって、探してみよう。
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義村校長、藤原さんをはじめ
今回の企画を実現してくださったみなさま、
貴重な機会を頂きまして本当にありがとうございました。
もう一回、レッスンに参加させていただくので、またブログに書かせていただきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
徳川

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