タイトルが思いつかないケド@はんこ屋

 土曜ネクストの山上先生の授業は悪漢、じゃなくて圧巻でした。ほんとに感謝しております。
 この数ヶ月、あまりに「ナレーション」という形ができていない自分を何とかしようと努力してきました。その結果、なんだかこう、ちっさくちっさくまとまってしまい(いや、今もまとまってねーよ、と言われてしまうとそれまでですが (^^ゞ)、どんどん面白くない方向に。右も左も分からなかった頃は、少なくとも闇雲な勢いはあったのに、今となってはそれを取り戻すこともできない… そんな状態でした。
 「きちんと読めること」と小さくまとまってしまうこととは同じではないですし、形を作ることは型にはまることとは同義ではないのに、萎縮する方向へと一直線に突っ走ってきた気がします。
 土曜日の授業は最初の方こそ、何を求められているのかが分からず右往左往してしまいましたが、山上先生のディレクションやクラスメートの凸や凹を見て、なるほど!と合点がいきました。
 最初、私は凹班でしたが、凸の「指揮」に全然付いて行けず、いかに「相手の呼吸に合わせられていないか」という点を、山上先生にバッサリ切られました。今まで漠然と「画面に合わせる」という風にしか捉えていませんでしたが、自分のものではない呼吸に合わせる、ということが本質なんだ!と、別の視点から理解することができた瞬間でした。
 その後は、凸班の方たちの「呼吸」、その人ごとのリズムと言いますか、そこを集中して追いかけました。すると、ナレーションの実技では聞き取れなかった、あるいは、漠然と「いいなぁ」「上手いなぁ」と思ってきたことの本質が、より鮮明に見えてきました。「ああ、この人はこういう指示を出せる、こういうリズムを刻める人だから、読みもカッコイイんだな」とか、「あー、あのメリハリの基本はここにあったのか!」とか、耳だけではなく目でも確認できたんです。
 その後、自分が凸班の担当になり、何のビジョンもないので指示出しができないことがあからさまに判明(笑) これじゃー、そもそも読めるわけがないっすよね。仕方がないので、とりあえず絶叫。クラスの皆様には多大なご迷惑をおかけしまして、すいませんでした(笑) あの絶叫の中に、私なりの「呼吸」というものはあったでしょうか。あったとしたら、それが皆様に伝わったでしょうか。
 とここまで考えて、またハタ! そうだよー、「自分なりの呼吸」って、それが個性じゃん。読み以前にその呼吸が固まって無くて(あるいは自覚できていなくて)、小手先で読もうとするからちっさくなっちゃうんじゃん! 発声オプションでも、呼吸、ということはさんざんご指摘を受けてきたのに、全然腑に落ちてなかったんじゃん!
 さらに言えば、自分なりの呼吸だけで処理しようとするから、小さくなってしまう、というのもありますよね。「あの人の呼吸だったら、ここはどういう表現になるのか」と考えるだけでも、少なくとも自分の乏しい感性のワクからははみ出せるはず。可能性は今より広がるなぁ、等など、色々なことをこの連休中、考えています。
 それと、今回絶叫したおかげで、最近の自分が「閉じていた」ことに、改めて気づきました。山上先生には、「この頃元気がないけど大丈夫?」とご指摘を受けてまして、その時は、1週間の睡眠時間合計が20時間を切る、という日が続いていても超元気だった私は、「な~にをおっしゃいます~、げんきです~、ぜっこうちょうです~♪」と思っていたんですよ。でも、土曜の授業で絶叫しましたら、心のフタのようなものが吹っ飛んだのでしょう。その後のこの元気さと言ったらもう、ほとんど多幸症状態! そうなって初めて、「あー、ホントに元気なかったんだ…」と気づきました。山上先生、おそるべし。
 土曜の授業は、山上先生のディレクションも非常に勉強になりました。その多彩さもすごいですが、いきあたりばったりの思いつきでディレクションしてらっしゃるのではないところがスゴイ! 「この人にそう言うか! つーか、この人だからそういうディレクションなのか!」と気づくことも多々。それを瞬時に、立て続けに繰り出されるんですから、ヒトとは思えない(笑)。自分が受けたディレクションで無いものもコッソリやってみて、どこがどう変わるのかやってみようっと~
 手法は前衛でも本質は王道!な授業のお陰で、自分で勝手に作ったワクがスコーンとはずれて、初心を思い出すことができました。鬼軍曹あおい先生の授業でだって、きっとバカできちゃうぞぉお~(←「きっと」以降、フォントだんだん小さめで読んでください)
 ちなみに授業中、山上先生から最後に頂いたコメントが「コントロールが効かない」ということでした。水を出しすぎたホースみたいな感じで、先の方がばったんばったん飛んだり跳ねたりしてしまう状態も、今回の授業で今までにも増して自覚できました。ホースを太くすればいいのか、ホースを抑える手元の握力を強化すればいいのか等など、色々考えながら精進します。
 山上先生、絶叫に堪え忍んでくれたクラスの皆さん、ありがとうございました!

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