ストレートナレーション、さらっと読むは、さらっと表現しているのではない

台風、豪雨、熱中症、そして地震。
自然の猛威を前に、人間の力の小ささを感じる今日この頃です。
それでも、備えられることは備え、助け合えるところは助け合いながら、力強く生きていくことが大切なのだと思います。
まずは非常用食材の確認をしようと思ったのですが、賞味期限の切れたパンパンに膨らんだカップ麺を発見し、備え以前に自分の管理能力と向き合うことになりました。今日の食事はカップ麺。 20期・春コアの杉田です。

さて今回は、目黒先生による「モダンストレート」の授業を振り返ってみたいと思います。

「モダンストレート」とは、文字どおり「現代のストレート」を意味するそうです。

目黒先生によると、バーズでは近年、ストレートナレーションの教育に力を入れ、研究を重ねているとのこと。

先生ご自身も、
・邪魔にならない読み
・違和感を与えない読み
・どこか引っかかりのある読み
を心がけているそうです。

日本語の情報を自然に伝えるストレートナレーションは、さまざまなジャンルへ応用できる、非常に重要な技術です。

ただし、「今風のストレート」と一口に言っても、きっぱり分類できるものではありません。
現在のナレーションは、報道、ドキュメンタリー、バラエティ、情報番組など、さまざまなジャンルの表現が混ざり合い、互いに影響しながら変化しているからです。

ストレートナレーションでは、
高低・緩急・強弱・間
を巧みに使いながら、情報をわかりやすく届けていきます。

・高低
声の高さの変化は、アクセントとして効果的に使います。
ただ上下させるのではなく、どこで変化をつけるかが重要です。

・緩急
緩急は、原稿全体のスピードだけではありません。
一つの文章の中にも、速く進む部分と、ゆっくり聞かせる部分があります。

・強弱
情報の中で重要なものを立てるために使います。
強く言うだけではなく、あえて引くことで、別の言葉を際立たせることもあります。

・間
無音の部分も表現の一つです。
意図的に間を作ることで、言葉以上に雄弁に何かを伝えることもできます。

これらを使いながら、聞き手を置いていかず、情報を整理して届ける。
さらっと聞こえるストレートの裏側では、実は多くの技術が働いているのだと感じました。

先生は、
ナレーションを構成する要素の中で、技術はほんの数%かもしれない。
と仰いました。
しかし、その数%がなければ、自分を評価して起用してくれた人の期待に応えることはできません。
まずは、ナレーションらしい発声や響きを手に入れること。
そして、音の資料をもっと集めること。

今、実際に番組を担当しているナレーターがどのように読んでいるのかを、もっと研究する必要があるとのことでした。

授業ではまず、以前の授業でも扱った日本語の韻律を確認しながら、音の変化に沿って正しく読む練習をしました。

先生は、ご自身の現場での経験を交えながら、
現場では十分に下読みできないことも多い。
と教えてくださいました。

それでも、日本語にはある程度決まった流れがあります。
内容と音程の変化をつかめていれば、初見の原稿にも対応しやすくなるそうです。

日本語は、文末に結論が来ることが多い言語です。
その構造を理解し、結論を予測しながら読むことで、初見でも文章の流れを見失いにくくなるとのことでした。

ただし、ナレーターとして表現することは大切でも、過剰にやりすぎてはいけません。
自然に伝わりながら、表現としても成立させる。
このバランスが、ストレートの難しさなのだと思います。

続いて、起承転結がわかりやすい文章を一人ずつ読み、フィードバックをいただきました。

特に印象に残ったアドバイスは、次のようなものでした。
・ストレートナレーションには滑舌が必要
・さまざまな文章を読む練習をする
・滑舌の良い人の音をシャドーイングする
・誰に伝えているのかを意識する
・聞き手を置いていかない
・速い読みでも、句読点や間を工夫してリズムを作る
・文脈を整理して意味を届ける
・自分の声に合うジャンルを探す
・文末の結論を確認しながら読む
・原稿が言いたいことを最後までぶらさない

次は、三つのブロックに分かれた原稿です。
まずは内容を把握し、
・導入
・展開
・結論
という流れを理解します。

さらに、シーンの変化、映像の切り替わり、BGMまで想像しながら読み分けていきます。
現場では、自分が想像していなかった曲調のBGMが入ることもあるため、その場で対応する瞬発力も必要になるそうです。

「重い映像だろう」と思って読んでいたら、急に軽やかな音楽が流れてくるかもしれない。
現場では、こちらの脳内演出に制作側が合わせてくれるわけではありません。
どのような演出が来ても対応できるように、表現の幅を持つ必要があります。

報道の現場では、映像を見ずにナレーションだけを先に収録することも多いそうです。
そのため、原稿から映像の展開を想像し、場面ごとの違いをしっかり読み分けることが重要になります。

その土台となるのが、良い響きです。
まずは安定した声を作り、その上でさまざまなシーンを表現できるよう、引き出しを増やしていく。

今回の授業では、名乗って録音し、その音声を聞きながらフィードバックをいただいた後、もう一度読むという流れで進みました。

自分ではできているつもりでも、録音を聞くと想像とは違う。
録音は非常に正直です。

目黒先生は、
他人のプレイを聞き、自分で考えることが非常に大切。
と仰いました。

コアの授業で教わった知識は、一つひとつが断片のように感じることがあります。
しかし、実際の原稿を読む中で、
「ここでは、あの授業で教わった技術が使える」
と結びつけていくことが大切なのだそうです。

発声とのバランスを整えながら、さまざまなジャンルの表現を観察し、自分の中に取り入れる。
そして文脈を考え、メリハリと流れを意識する。
先生は、私たちに表情豊かなナレーターを目指してほしいと語ってくださいました。

ナレーションには、それにふさわしい「それらしい声」があります。
先生は、スポーツ選手が道具をそろえることで、それらしい姿になっていくことを例に挙げました。
ナレーターも同様に、
・それらしい声
・ナレーションの型
・表現のパターン
を手に入れ、研究することが大切です。

初めて見る文章に戸惑ったとしても、ミラーリングによって正解例を蓄えておけば、判断の手がかりになります。
ここでも改めて、ミラーリングの重要性を教えていただきました。

同じ話題を扱うニュースでも、放送される時間帯や番組によって表現は変わります。
朝の番組なのか、昼なのか、夜なのか。
同じ時間帯でも番組によって表現は変わります。
その番組が何に焦点を当てているのかを理解することも重要です。

文章の内容だけを見るのではなく、その原稿がどのような場所で、誰に向けて使われるのかまで考える必要があるということでした。

先生が特に強く仰っていたのが、声の大切さです。
ナレーターにとって、まず一番大切なのは声。
名乗りの声、そして第一声が非常に重要です。
どれほど原稿を理解し、工夫して読んだとしても、声そのものが埋もれてしまえば、聞き手には届きません。

ナレーションの流行や求められる表現は、時代とともに変わっていきます。
そんな中でも、
最後に自分を守ってくれるのは、自分の声。
だからこそ、折れずに、自分の声をかわいがりながら育ててほしいと仰いました。
とても印象に残る言葉でした。

ストレートナレーションは、一見するとさらっと自然に読んでいるように聞こえます。

しかし実際には、
・日本語の構造を理解する
・結論を予測する
・文脈を整理する
・高低、緩急、強弱、間を使う
・映像やBGMを想像する
・番組や時間帯、演出に合わせる
・聞き手を置いていかない
といった、多くのことをさりげなく処理しています。

つまり、
「さらっと読む」は、決してさらっとできるものではない。
ということです。

声によって、はまりやすいジャンルとはまりにくいジャンルもあります。
だからこそ、自分の声と表現の方向性を研究し、得意分野を見つけ、そのジャンルでナレーションを極めていく。
そして、レギュラーを獲得できたら、そのご縁を大切にする。

今回の授業を通して、モダンストレートとは単に平らに読む技術ではなく、現代の番組に合わせて多くの情報を自然に処理し、聞き手へ届ける技術なのだと学びました。

まずは自分の声を育て、さまざまなプレイを聞き、ミラーリングを重ねながら、表現の引き出しを増やしていきたいと思います。

目黒先生、貴重なご指導をありがとうございました!

意味に縛られず、大胆なナレーションを

うだるような暑さが続く今日この頃。
振り返ってみると、ここ数年「夏らしいこと」をほとんどしていません。
海、花火、夏祭り、かき氷――候補はいろいろ浮かぶのですが、外に出た瞬間、夏のほうから「無理しなくていいよ」と全力で拒絶してきます。 というわけで今年も、酷暑日を正当な理由として、冷房の効いた部屋で引きこもる所存です。
20期・春コアの杉田です。

さて今回は、義村学長による「華品毒のある表現」の授業を振り返ってみたいと思います。
「華品毒」は、バーズ最初の授業「守破離」で教わる「売れるための17か条」の一つです。

言葉としては印象的ですが、
華とは何か。
品とは何か。
毒とは何か。

いざ説明しようとすると、なかなか難しい。
今回の授業は、そんな疑問だらけの「華品毒」について、実践と考察を交えながら理解していく内容でした。

義村学長曰く、
華品毒は、17か条の中でもコアとなる部分。

ナレーターの魅力を考える上で、非常に重要な要素なのだそうです。

最初の課題は、事前にいただいた詩を「華・品・毒」のいずれかをイメージして読むというもの。
読み手は、自分がどの表現を選んだかを伏せたまま読みます。

その後、ほかの生徒が
華に聞こえた
品に聞こえた
毒に聞こえた
と判定し、なぜそう感じたのかを発表していきました。

本人は「華」のつもりでも、聞き手には「品」に聞こえたり、「毒」のつもりが別の印象になったりします。

自分が表現したつもりのものと、相手が受け取るものは同じとは限らない。
読み手にその意図がなくても、聞き手の中で別の意味へ変換されることがある。

表現とは、こちらが出した時点で完成するのではなく、相手に届いて初めて成立するものなのだと感じました。

文学作品を読むと、私たちはつい繊細に意味を解釈し、似たような朗読表現になりがちです。

しかしプロのナレーターには、
そこからどう外れていくか。

テキストの意味をなぞるだけではなく、方向性を明確に打ち出す。
そのための指針となるのが「華品毒」なのだそうです。

実践を一巡したところで、学長から改めて「華・品・毒」について説明がありました。

まず「華」。
華は、特にバラエティにおいて重要な要素です。
・声の存在感
・明快な雰囲気
・大胆な張り
・巻きのスピード感
・パワフルな飛び込み
・明るさ
・楽しさ
・爽やかさ
・グルーヴ感
・若々しさ
などが「華」の要素として挙げられました。

次に「品」。
品は、華にも毒にも必要な要素であり、すべてに共通するものだそうです。
・端正なストレート技術
・声の質
・爽やかさ
・清らかさ
・柔らかさ
・丁寧さ
・気高さ
・誠実さ
・ウィスパーのセンス
などが挙げられました。
一方で、「品」だけで成立させるのはプロにとっても非常に難しいとのこと。
品を意識するあまり、小さくまとまり、平凡な表現に埋没してしまう。
それは「品」ではなく、
華も毒もない「ダメ品」。
品を表現として成立させるには、まず声を鍛え、基礎力を高める必要があると教えていただきました。

そして「毒」。
毒はバラエティにおいて非常に重要で、作り手にも届きやすい表現だそうです。
・批判精神
・笑い
・エスプリ
・いたずら心
・色気
・エロにより過ぎないエロ
・ヒップホップ
・パンク
・ホラー
など、毒には非常に幅広い表現があります。
毒と聞くと、悪意や攻撃性を想像してしまいますが、それだけではありません。
ウィットやユーモア、少し意地悪な視点、思わず引っかかる違和感。
そうしたものも毒になる。

そして何より、
人間は毒が好き。

確かに、きれいなものだけでは物足りない。
ほんの少しの毒が入ることで、表現は急に魅力的になります。
毒は声質だけではなく、テキストの捉え方や工夫でも作れるとのことでした。

実際のトップナレーターの音声を聞きながら、それぞれの表現が華品毒のどこに位置するのかを学びました。

学長はナレーターごとの特徴を分布図にして、
どの要素が強いのか
なぜそう聞こえるのか
どのような技術が使われているのか
などを解説してくださいました。

実例を聞くことで、曖昧だった華品毒の輪郭が少しずつ見えてきました。
説明を受けた後、今度は憲法前文を華品毒のいずれかで読むという課題に挑戦しました。

ポイントは、
意味にとらわれすぎず、方向性を明快に表現すること。

憲法前文という、意味を丁寧に伝えたくなる文章を、華や毒の方向性で読む。

しかし、トップナレーターの実例を聞き、解説を受けた後だったため、最初の詩を読んだときとはクラス全体の表現が大きく変わりました。

学長からいただいたフィードバックの中で、特に印象に残ったものがあります。
・張って巻くには、スピード感と滑舌力が必要
・ストレートには基本技術が必要
・毒には、さらに工夫と引き出しが必要
・中途半端にせず、まずはオーバーに表現する

華品毒は気持ちだけでは成立しません。
大胆に表現するためには、それを支える基礎力が必要なのだと改めて感じました。

最後は、三つの段落からなる詩を「華・品・毒」でそれぞれ読み分ける課題です。
ここまで学んだものを総動員し、段落ごとに表現を切り替えていきます。

これが非常に難しい。
華のつもりが品になったり、毒のつもりが少し不機嫌な人になったり。
表現を変えたつもりでも、聞き手には変化が伝わらないこともありました。
自分の基礎力の低さと、引き出しの少なさを痛感しました。

学長が今回、文学的な文章を教材として選んだのには理由がありました。
・意味にとらわれすぎないこと
・読みの方向性を重視すること
・スタイルや引き出しをもっと出すこと
の必要性を感じてほしかったからだそうです。

文章の意味を丁寧になぞるだけでは、みんな似た表現になってしまう。
意味と表現を一度分離し、大胆に方向性を打ち出す。

その感覚を身につけるための課題だったのだと思います。
華品毒を明確に表現するには、トッププレイヤーの表現をたくさん聞き、

なぜそう聞こえるのか。
を考えることが必要です。

そして、ナレーションだけではなく、音楽や映画、演劇、ファッションなど、さまざまなジャンルに触れ、表現の引き出しを増やす。

その上で意味から一度離れ、大胆に表現する。
しかし、それを成立させるためには基礎力が欠かせない。
だからこそ、まずはミラーリングをきっちりできるようになることが重要だと語ってくださいました。

今回の授業を通して、「華品毒」は単なる三つの読み方ではなく、
ナレーターとして、どんな印象を相手に届けるのか。
を考えるための方向性なのだと感じました。

細かいディテールにとらわれる前に、まず全体の印象を明確にする。
まずは聞き手に伝わるくらい、大胆に表現すること。
その上で、作為的に見えないよう技術を磨いていく必要があります。

非常に難解な「華品毒」を、学長はユーモアを交えながら、楽しく、そして明快に教えてくださいました。

もっとトッププレイヤーの表現を聞き、基礎力を鍛え、さまざまな表現に触れながら、自分の中に華品毒の引き出しを増やしていきたいと思います。

義村学長、貴重なご指導をありがとうございました!

NHK Eテレ ハートネットTV #ろうなん シュワ・ワ・旅 in 香 川 保村真

おはようございます。保村真です。
本日7月22日20時から放送のEテレハートネットTVにてナレーションを務めさせていただきました(NHKでは語りといいます) 今回は香川県にてうどん文化と県内唯一の聴覚支援学校を巡ります。
私もうどんを食べるために途中下車した思い出……
是非ご覧下さい。
スタッフの皆さま、猪鹿蝶狩野さん、今回もありがとうございました!

ストレートナレーションは「意味」ではなく「構造」で読む。

やっと梅雨明けの便りが聞こえてきました。
天気予報を見るたびに35℃越えの文字がこちらを見つめています。
最高気温を示すあの赤や紫で書かれた数字を見るだけでうんざりするのは私だけではないはず。
ハンディーファンに日傘、冷たい飲み物……。文明の利器を総動員して、この夏を乗り切りたいと思います。
20期・春コアの杉田です。

さて今回は、松田先生による「ストレートチェック」の授業を振り返ってみたいと思います。

今回の授業でも、以前から課題となっていたミラーリングを事前提出し、フィードバックをいただいていました。

授業では何度もフィードバックをしていただいているので、先生は「今日はさらっと」と仰っていましたが……
もちろん、さらっと終わるはずがありません。
生徒からの質問一つひとつに丁寧に答えてくださり、気が付けば内容はとても濃い時間になっていました。

私自身は相変わらずミラーリングに苦戦中。
少しずつ前には進んでいる……と思いたいのですが、まだまだ修行が必要です。

今回で松田先生からの課題フィードバックは一区切り。
これからは、いただいたアドバイスを道しるべに、自分自身で研究を続けていきます。

今回の授業で最初に教えていただいたのは、
今までやってきたミラーリングをこの後、「どう活かすのか」
ということでした。

現場で原稿をもらったとき、
ミラーリングしたナレーターを丸ごと再現しようとする必要はありません。

「この一文なら、あのナレーターならどう読むだろう?」
と考えること。

ミラーリングで学んだリズムや表現を、
必要な部分へ当てはめていく。
そうすることで、自分の表現の引き出しが少しずつ増えていくのだそうです。

初めからオリジナルを目指すと、
どうしても独りよがりになりがちです。

まずは、売れているナレーターの型を学ぶ。

その型を積み重ねた先に、
自分だけの表現が生まれてくる。

これはバーズの講師陣が様々な表現で教えてくださることです。

さらに授業はストレートナレーションへ。

先生が何度も仰っていたのは、
「ストレートは意味ではなく、構造で読む。」
ということでした。

授業では「アレクサンドラ構文」が紹介されました。
一見すると簡単な日本語。
しかし、
日本人でも半数近くが正しく理解できないという話には驚きました。

つまり、日本語は読めても、
文章構造を理解できているとは限らない。

先生は、短い文章だけでなく、
長い文章や難解な文章でも構造で読めば読み解けると仰っていました。

企業VPなどでは、
専門用語が並ぶ原稿を読むことがあります。
意味を完全に理解できないこともあるでしょう。

そんなときに必要なのが、
文の構造を読む力。

文章中のどこがどこを修飾しているのか。
何が何につながっているのか。
これさえ見えていれば、
知らない内容でも自然に読むことができるそうです。

まず授業では、同じ文章を読んで、
「どこを立てたのか」
を一人ずつ発表しました。

すると、同じ文章なのに答えはバラバラ。
その理由も人それぞれ。

そこで先生は、

意味ではなく、構造で考える。

そうすれば、
立てる場所も、立てない場所も、
自然に決まってくると教えてくださいました。

今回教えていただいた方法はとてもシンプルです。

まず、文章を細かく区切る。
そして、どの言葉がどの言葉を修飾しているのかを探す。
最後に、修飾関係をさかのぼる。

すると、
自然と立てるべき場所が見えてきます。

実際にこの方法で読むと、
不思議なくらいナレーションが聞きやすくなりました。

今まで感覚だけで読んでいたときのような、
うねりや迷いが少なくなったように感じます。

文章の構造を理解するだけで、
難しい文章への向き合い方が大きく変わるそうです。

今回の授業で一番大きな収穫は、
ストレート読みは「抑揚をなくす読み方」ではなく、
文章の骨格を理解して読む技術だと知ることができました。

個人的に今まで謎の多かったストレート読みですが、
少しだけ霧が晴れたような気がします。

これからは感覚だけに頼らず、
文章の構造を意識しながら、
ストレートという土台をさらに磨いていきたいと思います。
もちろんミラーリングも頑張ります。

松田先生、貴重なご指導ありがとうございました!

ブランディング『営業の実践例』振り返り

ブランディング『営業の実践例』上原さん、よしいさん
授業の振り返りです。こんにちは、春18期丸山です。

今回の授業では、お二人から新規営業の実践例について学びました。授業を通じて、ナレーターは個人事業主であり、自ら新規営業を行っていくことが大切だと感じました。

中でも、制作会社と一口に言っても、VPをメインにしている会社か、TVをメインにしている会社かによって、営業に来たナレーターへの反応が異なるというお話は、とても興味深かったです。
VP制作会社では、営業への警戒心がある分、お会いするハードルは高いものの、一度会うことができれば関係構築につながりやすい傾向があるとのことでした。
一方で、TV制作会社では、「営業に来た面白そうなナレーター」として興味を持ってもらえることもあるものの、実際に仕事につなげるハードルは高い傾向があるとのことでした。

また、武信さんの『営業論』の授業でも学んだ、時期需要を予測し、サンプルを戦略的に作成して営業を行った卒業生のエピソードを通して、新規営業における戦略的な準備の重要性について、より理解が深まりました。

上原さん、よしいさん、貴重な授業をありがとうございました。

ナレーションの語尾をこだわるだけでこんなに変わる!?

街角で七夕の短冊を見ると、子どもたちの夢や希望がたくさん書かれていました。
「サッカー選手になりたい!」
「ケーキ屋さんになりたい!」
一方、大人になった私はというと……
夢のスケールがだいぶ現実的になっていることを実感しました。
20期・春コアの杉田です。

さて今回は、堀場先生による「語尾特化」の授業を振り返ってみたいと思います。

今回の主役は「語尾」

前回の授業でも堀場先生は、
「頭と語尾は印象を作りやすい」
と仰っていました。

今回はその語尾だけにフォーカスした授業です。

今回使う語尾は次の4つ。
・止める
・伸ばす
・上げる
・下げる

ルールは、
指定された場所以外では止めない

「止める+上げる」「止める+下げる」
「伸ばす+上げる」「伸ばす+下げる」
という組み合わせはOK。

先生からいたる所に語尾を4つのパターンに指定された状態で、
原稿を読んでいきます。

なぜ語尾なのか
先生曰く、頭より語尾の方が自由度が高い。
語尾のバリエーションを増やすことで、
今まで自分に無かったリズムや表現に出会えるそうです。

そして今回一番印象的だったのが、
記号を守れなかった場所こそ、自分にないもの。
「ここで止まるのが気持ち悪い。」
「ここは止めないと気持ち悪い。」
そんな感覚そのものが、自分のクセなのだそうです。

そして、今回の授業では、
語尾の指定を守ることよりも、
ナレーションとして魅力的かどうかを重視するということ。

語尾の指定はあくまでも負荷。
その負荷をかけることで、
普段とは違う読み方を試す。
それが今回の目的でした。

先生曰く、止めるだけでも様々な方法があるとのことで。
例えば、
・喉で止める
・舌で止める
・唇で止める
・お腹で止める
さらには、
小さい「っ」が入るような感覚で切る方法など、
さまざまなアプローチを教えていただきました。

歯切れの悪さは自覚していたので、とても勉強になりました。

前回同様、堀場先生は必ず
「どんな番組をイメージしましたか?」
と質問されます。

単純な読み方ではなく、
「その番組ならどう読むか」
という視点で考えることが求められます。

先生の授業では、
実際の番組やボイスサンプルを想定して
丁寧にフィードバックしてくださいます。

私も番組やトップナレーターのプレイを
イメージしながら読んでいるつもりでしたが、
まだまだ具体性や再現率が足りませんでした。

先生からいただいたアドバイスは、
・キャスティングされたらどう読むか
・カット替わりを意識する
・演出を想像する
・テレビらしい「間」を使う
・エッジを立てる
など。

実演を交えながら説明してくださるので、
とてもわかりやすい。

のですが……

さらにそれを再現するのは別問題でした。
プロの技術の高さを改めて実感しました。

今回もう一つ印象に残ったのが、
とにかく尖った表現をしてみるということ。

大胆な表現の方がマネージャーやプロデューサー
の印象に残りやすい。

印象が強い=変な読みではありません。
セクシーでも、
カッコよくても、
間でもいい。
何か一つ、
「引っかかるもの」
を作ることが大切だそうです。

今回の授業で語尾を指定したのは、
表現を制限するためではなく、
自分にないリズムや表現を発見するためとのこと

切る場所と切り方を指定されているため、普段のリズムで読めない。

だから逆算する。
だから考える。
だから新しい表現が生まれる。
実際非常に苦戦しましたが、なるほど、と納得しました。

今回の授業を通して、
自分にはまだまだリズムや表現の引き出しが少ないことを痛感しました。

先生は最後に、
オンエアやボイスサンプルを聞きながら、
今回のように語尾へ記号を書き込んで研究してみるのも良い方法だと教えてくださいました。
これなら普段の練習にもすぐ取り入れられそうです。

語尾一つでナレーションの印象は大きく変わる。
もっとたくさんの番組を見て、聞いて、
表現の引き出しを増やしていきたいと思います。

堀場先生、貴重なご指導をありがとうございました!

ブランディング『メンタル』振り返り

ブランディング『メンタル』義村学長
授業の振り返りです。こんにちは、春18期丸山です。

今回の授業では、ナレーターとして自立するためのメンタルについて学びました。
その中で、桜井章一さんの運についての言葉を紹介されていたのが印象的でした。

 理想的なのは「よい内容で勝つ」こと。
 次に望ましいのは、「よい内容で負ける」こと。
 三番目が「悪い内容で負ける」ことであり、最も下なのは「悪い内容で勝つ」こと。

悪い内容で勝つということは、下手なナレーションで合格するということに置き換えられるのだと思いました。
オーディションやサンプル作成などで自分の下手さを隠そうとしていましたが、それは『運』から遠ざかる行為だったんだと納得できました。
自分を大きく見せようとしているため、自信が持てないのだという点にも繋がりました。
また、勝つことだけを目標にしてしまうと負けたときに得られたものが何もなくなってしまいますが、自身の成長に焦点を当てると、負けたときにも得るものがあるので大切だと学びました。

そのためにできるメンタルトレーニングの方法も学ぶことができ、ポジティブなイメージを定着させられるようトレーニングしようと思います。
まずは、日頃使うネガティブな言葉をポジティブな表現に置き換えることから実践していきます。

義村学長、貴重な授業をありがとうございました。