ついに始まったミラノ・コルティナオリンピック。メダルラッシュの日本に胸を熱くしつつ、諸先輩方のスポーツナレーション研究にも勤しみ、寝不足が続いて目はまっかっか。 カフェインと情熱でなんとか持ちこたえている、19期・秋モードの杉田です。
さて今回は、田子先生による「スポーツの王道」の授業……
だったのですが、生徒からのリクエストにより、なんと内容はバラエティ原稿に変更。
こうした柔軟さも、バーズの大きな魅力だなあと改めて感じました。
ということで、授業内容はバラエティ番組のワンコーナーを、初見で映像に合わせて読むというもの。
まず一度動画を確認
原稿は「アバン→内容説明→スタジオに振る」という、バラエティの基本構成。
楽しく、テンポよく、説明はわかりやすく、でも深刻になりすぎない。
不安をあおるところはきちんとあおりつつも重くならず、あくまでバラエティなので笑いも欲しい
と内容について、田子先生から軽く方向性の説明を受け、順番にナレーション収録を行っていきました。
初見原稿ということで、大緊張に襲われるかと思いきや……
収録が始まると、田子先生のオモシロトークが炸裂。大爆笑の中で進むという、まさかのリラックス空間に。
緊張どころか、気づけば肩の力が抜け、楽しく収録に臨むことができました。
改めて、「自分がリラックスしてナレーションできる現場をつくる」という意識の大切さを実感しました。
技術だけでなく、空気づくりも含めてナレーターの仕事なのだと感じさせられます。
あっという間に全員の収録が終わり、その後は田子先生から「自分ならこうする」という具体的な解説がありました。
特に印象に残ったのは、
絵替わりする部分・しない部分の見極め、持ち時間がどのくらいあるのか、あるいはほとんど無いのか。その中で、どの文章がどんな効果を生み、どう視聴者に訴えかけ、どうやって面白さを仕込むのか というお話でした。
さらに、番組そのものを理解することの重要性
担当する芸能人の方がどう振るのか、MCにどう戻すのか
といった点まで踏まえた上でナレーションを入れ込むことが、番組全体を生かすことにつながるのだと教えていただきました。
その後は、収録した音源を全員で聴いていく時間に。
今回は初の試みとして、生徒同士が感想を述べ合い、そこに田子先生や、収録を手伝ってくださった小枝先生が補足コメントをしてくださる形でした。
普段は先生方からの講評が中心ですが、同じ立場の生徒の皆さんからの感想は、自分では想像していなかった視点ばかり。
思わずハッとさせられることも多く、非常に勉強になりました。
最後に総括として、田子先生からたくさんの大切な助言をいただきました。
・書いてあるタイムを気にしすぎない
・自分のタイムを書き込むこと
・タイムテロップ、音、効果音を自分でコントロールする意識を持つこと
・そこに自分のナレーションをどう入れ込むかを考えること
・原稿を一番面白く読むために、どんな読みが最適かを考えること
ただし、考えすぎるのはNG。
絵を見て、音を聞いて、自然に出てくるものをそのまま出すのが「個性」につながる。
そのためにも、普段から表現力や声のコントロールを研究し、原稿を見た瞬間にスムーズに
「一番適当な表現」
が出てくる状態を目指す。
そして、「辞めたら終わり。だから続けること」胸に刺さる言葉でした。
田子先生の授業は、楽しく学びが多いのはもちろんですが、それ以上に、ナレーターとして、そして一人の人間としての「在り方」を学ばせていただいている時間だと感じます。 誰もが田子先生を好きになる理由は、その人柄やたたずまい、この人と一緒に仕事をしたい、この人を現場に呼びたいと思わせる力を、まさに体現されているからだと思います。
田子先生のようになることは簡単ではありませんが、田子先生を目標に、少しでも近づけるよう努力を続けていきたいと思います。
田子先生、小枝先生、貴重で温かいご指導を本当にありがとうございました!