『逃げに使わず、攻めの武器として使って欲しい。』

9期ネクストの原です。
今回逸見さんの「ウイスパー」についての授業でした。
レッスンを受ける前に恥ずかしながら僕はウイスパーについて
どうプレイをしたら良いのか漠然としてました。
とりあえずは小さい声で囁く様にするのがウイスパーなんじゃないかと・・・。
それくらいしか認識出来ていなかったのです。
レッスン開始からさくさく進めたいと逸見さん。
まずは個々人のイメージしているウイスパーでやってみましょう・・・と。
そして実際にやってみて・・・驚きました。
事前にマイクの設定はウイスパーに適したセッティングを山上さんがして頂いてたのですが
ウイスパーを意識してボリュームを抑えてプレイしているつもりが部屋中に聞こえる音量。
予想していたものとは違くマイクは敏感に声を拾っていた訳です。
「脱力した寝起きの声で」とアドバイスを受け
極端にやらないとこれは出来ないだろうと思い、ひそひそ声で喋ってみました。
内心、
「いや、さすがにこんな小さい声を君は拾えるのかい?マイク君よ・・・」
と思っていたのです。ですがいざ実際に流してもらうと
いや~~聞こえる聞こえる!
本人が一番驚きました。
(あんなにも小さい声で脱力して喋ったのに・・・)
順番にクラスメートがプレイしていく中
逸見さんから
「ウイスパーをやっていると暗くなりがち」
「内向的な表現になって小さくなりがち」
などなど
ウイスパーをやっていると陥るであろう「ウイスパーあるある」を幾つか教えて頂きました。
そして・・・・・・疲れる。
自分の普段出しているレベルの音量でプレイするのと違って常に脱力して声は抑えて、
でも全身を使ってダイナミックにというのは
【極太の筆で極細の線を書き続ける】・・・そんなイメージを僕は受けたのですが、
集中力、そしてコントロールをし続けなければ途端に崩れてしまう。
実験的にほんの少し声量を変えたり、ニュアンスを変えてみたけどマイクは全て拾ってしまう。
良くも悪くも本人の意図してない表現になって出力されてしまう。
「下手な人がウイスパーをすると普段以上に下手さが際立ってしまう。
だから表現の一つとしてウイスパーを選ぶなら良いけど、ウイスパーを逃げの表現としては
使わないで」
と逸見さんから全員にアドバイスが。
「ちょっとの変化で簡単に良くも悪くもなるからウイスパーは難しいけど
『かちっ』とはまって良い表現が出来た時、気持ちよいから私ははまっちゃってる」
と逸見さんがウイスパーに対しての考えを楽しそうに仰ってました。
そして最後、逸見さんのウイスパーを一緒にブースに入り実際にどれくらいの音量でどう喋っているのかを感じられる機会も頂き、
これは普段見ることも感じることも出来ない貴重な体験まで。
文頭にも書きましたがウイスパーについて、今まで僕は漠然と
「なんとなくこんな感じ」というイメージを持っていました。
その漠然としていた
「ウイスパーはこうなんじゃないだろうか」イメージがずれていたんだと
そもそもウイスパーとは何なのか、理解してなかったことを知りました。
まあそんな状態でウイスパーをやろうとしてた自分がなんだか恥ずかしくもなったわけですね(脂汗)
ふううぅ。
そんな偏見とも独学とも言える状態から
こんなにも高密度に教われた貴重な経験でした。
教わったこと、感じたこと、発見できたことを元にもっともっと前に上に進んでいきますぞ!
教えて頂いた逸見さん、そしてマイクセッティングをして頂いた山上さん、
本当にありがとうございました。

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