ドジ踏んじまったゼ@密売人油谷

どうも。密売人油谷でございます。最近ヒゲを生やしたら、さらに密売人度が上がったともっぱらの評判です。
皆様には黙っておりましたが、実は昨年末に、また密売して来ました。
もちろんナレーションを。
前回のご報告同様、自分が以前働いていた制作会社に頼まれたのですが、前回のようなダメっぷりでもまだ呼んでもらえるということは、よっぽど俺が使いやすいか、もしくは会社に本当にお金が無いかのどっちかだな。w
さて、まず密売したのがスカパー!でやっている某国内蹴球リーグのオフ企画。某リスさんチームの特集だったのですが、ナレーションを入れる部分は、番組冒頭の30秒程のアバンのみ。前回の30秒CM同様、短期決戦になる匂いがプンプンしておりました。
原稿をもらい、早速ブースの中へ。
前回はブースの中にイヤフォンが用意されていたのですが、それが片耳だけのタイプで、音が若干聞きづらかったのです。なので、今回は自前の両耳につけられるタイプの物を持ち込み、意気揚々とイヤフォンを付け替えました。
ブースの中で発声をしながらトークバックからの指示を待っていると、キューランプがチカチカチカチカと点滅。キューランプがそんなに乱打されることは無いことなので、訝しく思っていると、急にブースの扉が開けられました。
D:「トークバック聞こえない?」
俺:「はい。」(間抜けな顔で返事をする俺。)
オペレーターさん:「イヤフォン付け替えた?」
俺:「はい。」(さらに間抜けな顔で返事をする俺。)
オペ:「そのイヤフォン、ステレオじゃない?」
俺:「?」(ステレオって何?と思いながらプラグを抜いて見せる俺)
オペ:「これアナログのプラグにステレオの変換挿してるから、ステレオのやつだと聞こえないよ。」
俺:「あ、そうなんですか。」
元制作の人間なのにそんな基礎的なことを知らない俺って・・・。
はい。一つお勉強になりました。ブースの中に用意されているイヤフォンやヘッドフォンを自分が持参した物に替える場合は、オペレーターさんに断ってからにしよう。
さて、イヤフォンを元に戻し、早速収録開始。
~予想通り、すぐに終了。~
途中、原稿の文章を変更したこともあり、4~5テイクでしょうか?
また5分程度で終了です。
テンションの微妙さ、滑舌の甘さ、語尾を飲んでしまう癖、変なタッチなどなど、様々な反省はありますが、今回は決して「スミマセン」とは言いませんでした。
その後、昔を思い出しながら整音作業を見学。3年ぶりに見る整音作業では俺の声がいじられており、妙な感じでした。でも、この整音作業で自分の課題をこっそり見つけることができたり、なかなか有意義でした。
そしてその数日後、そいつはいきなりやって来ました。
今までで最大の密売量です。(※まだ3回目ですが)俺的には末端価格でン億円というような量に感じました。
こんなチンピラ密売人にこんなヤマを任せるなんて、さては親分(制作会社)、俺によっぽど期待しているか、本当の本当に金が無いかのどっちかだな!?w
今回は某公営競技の年末特番。
今年(2008年に)起こった出来事をランキング形式で振り返る番組とのこと。
なんと、総尺60分の番組の中で30分程度を占めるVTRのナレーション!
緊張するなと言う方が無理です。
しかも、完パケ(完成させた番組のテープ)を収録日に納品。さらに原稿は当日渡し。
D:「今日、本当に時間無いから。頼むね。」
スタジオに入った第一声がこれですよ。そりゃぁガッチガチにもなりますわ。
結構な量の原稿を下読みし、映像のチェックもそこそこにブースの中へ。
(ようは“反射”さ!山上先生も言っていたじゃないか!)
と思いつつ収録スタート!!
~3時間後~
普段でさえ結構な“なで肩”をさらに落としブースを出る俺。
いやぁ~、打たれた打たれた。打たれ過ぎて、途中から打たれ強くなってましたわ。なんなら途中から逆ギレっすわ。w
反射、全くできず、飛んできたボールを全て顔面で受けるような感じ。
読むことだけで精一杯なのに、全然読めてすらいない。甘い滑下。入らない気持ち。無理に上げようとして微妙な感じのテンション。上滑り上滑り。転がる転がる。落ちる落ちる。ドーン!みたいな悲しい結果。
もし、このOAを見たナレーター志望の若者がいたとすれば、きっと勇気を持ったはず!
「こんな下手なナレーターもいるんだ!」「こんな下手なナレーションでも電波に乗っけられるんだ!」と。OAを自分でも見たのですが、非常に残念でした。相当落ちました。
そんなダメージを受け、年末年始、私は立ち尽くしてしまいました。
1秒でも多く練習するべきなのに、全く何もできませんでした。
私は目の前に大きな壁がそびえ立つと、その前でしばらく立ち尽くすか、その壁に沿って歩いてしまいます。すぐに乗り越えようとできない弱い子なのです。
でも、弱い子は弱い子なりに壁を登ってみようと思います。
ダメなナレーションの合間にも、ごく稀に「今のいい!もらった~。」と笑いながらトークバックで言われたりと、いい部分もあるにはあったのです。
弱い部分を補いつつ、数少ない良い部分をさらに伸ばす!
俺はずっと自分のことを褒められて伸びる子だと思っていましがた、叩かれても伸びるかもしれません。
でも、褒められる方が好きなので、褒めて貰えるように努力したいと思います。
負けるもんか!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です