土曜コア14時半の矢野聖子です!
バーズに通い始めたころは毎週が刺激的で、学べることだけで楽しくて、足取りも軽く赤坂に向かっていた私。
それが、自分にとって最初の半年の終わりが見えてきた頃から、迷い、焦り、行き詰まり、何かをつかみかけたと思ったらまた見失う、
そんな苦しさの中にいました。
講師の先生方から多くのことを教えていただいたからこそ、頭では理解できているつもりなのに、表現が、技術がついてこない自分へのいら立ち。
毎日自宅でマイクに向かって練習して、何百回と録音しても、コピーをしても、思ったほどには変化できない。
「へたくそー」そんな自分への叫びまで録音されている。。。
何かが違っている、頑張る方向が間違っているのかも。何か変えなくては、そしてこの沈んだ気持ちそのものも取っ払いたい!
そんな思いで申し込んだのが目黒先生のボイトレでした。
ドアの向こうに居た目黒先生は、快活な明るいオーラを発していて文字通りキラキラして見え、「あー、この声を聞いているだけで元気になれそう」と、
その時点でボイトレに申し込んだことが正解だったことを確信。
まずは呼吸と発声のトレーニングを再確認したうえで、持参した報道の原稿をチェックしてもらう。
目黒先生の研究と理論に裏付けされたコーチングが、私の課題をより浮き彫りにして行く。そして行き詰まりの原因も次第に明らかに。
この日たくさんの学びがあった中でも、私の課題として特に記しておきたいのが、「情報を伝えることと、情景を伝えることの中間を行く」ということ。
そのために必要なのが、「表現の理由を理解する」こと。そうか、そこの理解が追い付いていなかったから、コピーをしても自分の表現として落とし込めず、再現性が薄かったのだ。
ただ音を真似る、ただ高低差のある表現がしたい、ではだめ。なぜそこに高低差が生まれるのか、助詞の一音を取っても、なぜその音になるのか、力強さ?柔らかさ?かわいらしさ?
そのたった一音に込められた表現の理由を理解した上でその音を出しに行く。
その単語の意味を込められる音を出す。
そうすると、事実が綴られている報道の原稿からも、情景が見えてくる。
帰り道、思わず立ち寄ったカフェ。遅めのランチの味も久々に美味しいと思えた。
ひとりで自宅で練習して、もがくあまりに見失っていた大切なこと。
私が何を見落としているのか特定して、方向性を示してくださった目黒先生、ありがとうございました!