「2分間で21個も…」

狭川尚紀先生『ボイスサンプル制作』の授業。
そう、“制作”。
宅録を覚えるために、自宅で録音して音楽やSEをつける、というレッスンです。
なので、宿題(収録&音付け)が命です。

まず練習用に15秒のCM動画が課題に。
声の録音よりも、音を選んだり映像に合わせたりするのに苦労しました。
曲を選んで、歌詞のここまでを聞いてもらいたいのに秒数が足りないなぁと思ったり、
そのために前をけずってキツキツになったりつながりが悪くなったりしました。

次は実際のテレビ番組に音をつけようというもの。
さて、困りました。
ナレーションの練習をしながら、なんとなく感じてはいたものの、
なんて多彩な効果音が入っていることでしょう。
そして映像に合ったリズムやメロディー(時に歌詞)の曲が、
さりげなく気持ちよく使われていることでしょう。
これを私がやったらいったい何時間かかるんだろう。
想像できない。

まずは、原稿をおこして、
その横に音楽のところは♪マーク、
SEには“キラーン”とか“シュパーッ”というような擬音を書いていきました。
が、全部違う音、あまりにたくさんあり、語彙力にあっさり限界がきたため諦めて、こちらもひとまず記号を書き込みます。
ちなみに、すべてやり終えてから数えたら、約2分の間になんと21種類もありました。
プロってすごい…

そこからはひたすら、フリー音源のサイトと睨めっこ。
いっぱい聞いて、いっぱいダウンロードして、
どこに何をあてるか考えました。
たとえば「肩こり」に合わせるには、この音では残念過ぎるな、とか。
キラキラ音はとにかくたくさん種類がある。
そのうえで、イメージに合うものにはなかなか出会えない。

とにかく夢中で探したので、BGMとSEに関しては良かったとの評価をいただきました。
ただし、つなぎが雑なところが何個かあった、とのこと。
見る人、聞く人への気遣いがここでも大切だと教わりました。
そしてナレーションの音が小さかった。
デジタルの要素も大いにありつつ、大きさの微調整など、最後は自分の耳が頼り。
音のバランスも重要だとわかりました。
またサンプルでは声を前に出してアピールするとのことでした!
狭川先生が「なんもいうことない」と言っていた深田あささんの完成作品は、
とても自然に聞こえ、時間が短く感じました。

音をつけるのは初めて、プチパニックからのスタートも、
後半、クセになりそうに!
テレビを見る時も意識して聞くようになりました。
特にキラキラ音には過剰に反応しちゃいます(笑)
今後も自分で音をつける練習を続けます。

また、曲の選び方は、ナレーションをどう表現するかにも深いつながりがあると感じました。
宅録そのものと、音から学ぶナレーション表現、
その二つを学ぶことができました。

秋16期モードの勝田香子(かつたきょうこ)でした。