等身大の下心

アンタ詐欺師に向いてるよォ!とクレーマーに褒められたことがあります。土曜モード神林拓真です。

今回のレッスンは逸見さんによる「ソフトドキュメント」
ナレーターと言えばドキュメンタリー、という方も多いかと思いますが個人的には超苦手なジャンルです。
逸見さん曰く「自分らしく、等身大で読むのが一番大事」とのこと。

前回のウィスパーのレッスンでなにもしない読み=極端に立てたり高低変えたりせず無で読む事ではなく、発声から表現から癖がある自分にとっては「なにもしない読みに聞こえる読み」をしなければならないことに気付いたのですが、(とりあえず最初は自分らしく読んでみよう。ワンチャンいけるかもしれない)といつも通りの読みをするも、ずっと好青年な感じで表情が変わらないとご指摘。ワンチャンいけませんでした。
そこからもっと感情を殺してみたり、負の感情を乗せてみたり、その中間を狙ったりと案の定悪戦苦闘。それでも音を籠らせ陰キャくらいにした方が僕はナチュラルな読みに聞こえると気づけたのは大収穫でした。
昔から「明るく前に出せ」の典型発声な自分にとっては(こんな籠らせて大丈夫?死にかけかな?)くらいまで圧を下げ切って初めて「今までの中ではこれが一番、そこからちょっと滲み出る下心を抜いたら良いと思う」と及第点。

もちろん僕に下心はありませんが基本的に声や表現に染みついた「やや甘く聞こえる声」がドキュメンタリーにおいては所謂下心に聞こえると認識。バラエティではチャラくていかがわしい、ドキュメンタリーでは下心が透けて見える声。字面にするとなんと最低な奴でしょう。
また原稿を読むときやマイク前では無意識に喋りのスイッチが入るタイプ(発声が変わる)なので、素の喋りのまま読めるようになる練習も必要。

いずれにせよ頭が?で埋め尽くされた最初の頃と比べると徐々に正解ルートが見え、今回でドキュメンタリーでの戦い方が朧気にでもわかっただけで大満足でした。バーズも残り2回!半歩でも前に進んでくぞ!!

応援ありがとうございました!神林拓真の次回作にご期待ください。