一人で十役できますか?

ゲリラ雷雨の中チャリで爆走して帰った途端晴天。土曜モード神林拓真です。

今回のレッスンは狭川さんによる「VO役幅のレッスン」
報道からバラエティまでナレーターには欠かせないVO=ボイスオーバー。
様々な媒体、老若男女人種も異なる人々のVOをとにかく数をこなしまくって己の役幅に挑むレッスンです。
VOはコアの藤本さんのレッスンで一度軽く触れた経験のみですが、今回は演技の組み立て方や演じる上のコツまでガッツリ掘り下げていただきました。

「高中低」の3つの音色と「若者(子供)中年老人」の3つの年齢をメロディーと考え、この3×3を組み合わせ全部で9つの引き出しを作ります。
文字で書くとわかりやすくてとても簡単!いざやるとかなりの慣れと努力が必要です。

最も大事と感じたのは瞬発力。現場で時には一人10役を振られることもあるVO。原稿やVTRからパッと「この人は高音若者、隣の人は低音中年だな」と分析し瞬時に出力できるか。
この時頭ではわかってても思ったような声が出ない、ここで日ごろから自分の役幅の引き出しを研究してすぐに出せる身体になっているかの差が出てくるのです。
ナレーションはテニスと学長が仰ってましたがVOは素材によっては卓球レベルに超高速で喉も頭も目も大変でした。
自分も高音老人→すぐ低音老人の流れになった時に声がブレて滑舌が甘くなってるのを感じました。ここはもう鍛錬あるのみですね。

ちなみに本来は複数の人物が一度にいる場合は一人ずつ別録りするべきだし、そうするのが普通と仰っていた狭川さんですが、たまに「まとめて一気に録っちゃいましょう」と言われた場合は「もはや挑戦状と思ってやっちゃう」とクールに笑う狭川さんがかっこよかったです。
もちろんナレーションと違い「演じる」という部分も重要ですが、演技未経験の方でもこの9つの引き出しが出来てるだけで最低限形になる。自分の発声や声幅も一から見直そうと思う、とてもためになるレッスンでした!

応援ありがとうございました!神林拓真の次回作にご期待ください。